自作小説 「機械」 結その4 | どうも、ドクロ家DEATH!

どうも、ドクロ家DEATH!

きゃっきゃうふふな日々をご紹介、かーちゃん達にはナイショだぞー(゚Д゚)ノ

なんさんは、ごりっぺやキノコ人間の襲撃で割れたコップや、倒れたボトルなどをテキパキとかたづけたあと

皆に温かいココアをいれた

香りのいいココアは、極度の緊張で疲れきった脳にじんわりとしみた



バー「なんと」の常連が勢ぞろいし、一息ついたあと、だれかれとなく

「それで・・・」という声があがった



「部長、ここまでの事件になっちゃったんだから もう、かくすことなしで話しちゃったら?」

「このさき何がおこっているのかわからないままだと、私達がフォローしても危険なことがおこるかもだし」

「うん・・・そうだね、なんさん そうするよ」

部長は席からたつと、キノコ人間のとなりにいき、静かに語りだした



「ちょうどフロシキさんも到着したことだし」

「そろそろこの小説の読者さんも、いいかげん脱線しまくりで、物語の筋を把握するに辛くなってきてるかもだから」

「あらすじもふくめて説明するね」

なんさんが苦笑いしている



「まず、そうだな ドクロさん以外の人は、僕のスタンドのことは知っているよね?」


え?なに?スダント?

ボクチンはきょろきょろと皆の顔をみまわす


部長は無視して話をすすめる



「まずは、そこから話さないといけないんだけど」

「この世にはふつうに暮らしていたら、おめにかかることのない不思議な力をもった人がいる」

「たまたま、このバーには、そういう人たちが集まっちゃったんだけど」

「そのなかの一つが僕の『スタンド』だ」

「精神の力をパワーあるヴィジョンとして発現し、あらゆる超常的なアクションをおこすことができる」

「この『スタンド』は、人それぞれの精神の内面を色濃く反映して、多様な能力を発揮する」

「たとえば、壊れた物を治す力、空間をけずりとる力、物体に音をしみこませる力」

「僕のは、人の感情を自由にあやつる力だね」




え・・・?部長も超能力者なの?




「いろんな能力があるなか、他人の精神や魂に干渉する力は、その制御が難しい」

「思い通りに動かせることもなく、逆に自身の能力にふりまわされて、身を滅ぼすことだってある」



どうも、ドクロ家DEATH!






「その一人が、今回の事件の発端となった『彼』だ」




「だれもが知っている偉大なロックシンガーは、この制御できない才能に苦しんでいた」

「子どものころはきづかなかったそうだが」

「彼の歌で熱狂し、彼を神とあがめるファンを見て、その力を確信し、同時に絶望した」




「つみあげてきた功績や、彼を熱望するファン、世界中に拍手でうけいれられた自分、そのすべてが自分の歌の才能からでなく、『スタンド』の能力のおかげだったんだ」




「彼は絶望した」

「一時期、彼が音楽業界から姿をけしたことがあったよね、それがこのころのことだ」

「彼は日本を離れ、行き先もきめず、世界を放浪した」




「さまよい、そして出会った」





「『天国へいく方法を知っている男』 『DIO』に」

どうも、ドクロ家DEATH!



続く