自作小説 「機械」 転その13 | どうも、ドクロ家DEATH!

どうも、ドクロ家DEATH!

きゃっきゃうふふな日々をご紹介、かーちゃん達にはナイショだぞー(゚Д゚)ノ


「ごりっぺ!ゆるさん!!」


目の前が真っ赤になり、見えにくくなるほどの怒りにより、体の痛みがふっとぶ

ボクチンは愛すべき部員に向けて襲いかかった


「ゴラーーーー!!」


が、また~?と思われるかもしれませんが

ボクチンとごりっぺの間をさえぎりスックと立つ たまねぎさん


飛びかかったボクチンの両手を順に、がっ!がっ!とつかむ

まるで、知恵の輪をはずすように、複雑な動きでボクチンの関節をキメ、床におしつけられる


「はなせえええ!!ごりっぺぶっとばすうううううう!!」


ボクチンの怒りは収まらない


その様子を見ていたアヤさんはスカートの裏から

青色の液体がはいった注射器のケースををとりだすと

「うちます?」となんさんに目でおうかがいをたてる




どうも、ドクロDEATH!



なんさんは「そこまでは・・・」というふうに苦笑いをし

部長に尋ねた


「これ・・・部長、スタンド能力つかってるの?」

「怒らせてるの?ドクロッチ」


「いや・・・逆に落ち着かせる方向に・・・」

「青色をぬっているんだけど・・・」

「どくろさんには効いてないんだよ、ぬってもぬっても怒りが止まらないんだよ」


部長は顎をさすりながら

「ほら、どくろさんのブログにアラシっぽいコメントが入って、皆は大笑いしたけど」

「どくろさん、すっごく怒ったことあったじゃない?」


*(突撃となりの晩御飯の回 コメント参照http://ameblo.jp/dokurowax/entry-11384650155.html


なんさんはボクチンを見ながら


「あ~あったねえ・・・」

「ん・・・でもあれは、アラシというより、熱烈なファンっていえるんじゃない?」


「うーん、そうともいえるかも」

「まあ、いまは、そこのところはおいといて」

「あの時に、そうかも?って思ったんだけど、今確信した」

「どくろさんが本気で怒ったとき、僕のペイントブラックの能力は通じないみたいなんだ」

「信じられないけど・・・どくろさんはやはり、僕の力が通じない、唯一の人なんだ」


「それほどの激しさで怒ってるってことね」

なんさんが何か、自分を納得させようとするようにうなづきながら、つぶやく



ごりっぺはボクチンのあまりの化けように唖然としている


「おちつきなよ~ドクロッチ~」

たまねぎさんが落ちつけようとしてくれるが


「ごりっぺーーー!!てめええええええ!!」

ボクチンの怒りはさらにヒートアップするばかりだ


クッキーはおびえていた


クッキーは目に涙をいっぱいにため

ついに叫んだ


「イヤダーーー!ブチョー!!コワイ!!」

クッキーは上着のポケットから何か、カード状の発信機のようなものをとりだした


それを見たごりっぺは

「や、やめてクッキー!もう、アレをよぶ必要はないから!」

「ね?・・・おちついて・・・それを渡して?クッキー」



「イヤダ!コワイ!!」

クッキーはスイッチを押した



バー「なんと」の窓の外で


「ガチャッ!!」という大きな音がした

まるで巨大な鉄の扉のカギが開くような音だ


「あーー!!クッキー!!だめだ!!」

ごりっぺは頭をかかえる


たまねぎさんに取り押さえられながら悔し涙と鼻汁をたらすボクチンに

ごりっぺはすまなさそうに言った




つづく