今回は、CSフレームをそのまま使って二重関節化する、スナップオン二重関節パーツを作ります。

まずは、説明しやすいように、左右の腕足を色別で組みました。


これを…

このように移動させます。

腕は、前腕の左右を入れ替え。

足は、スネの左右を入れ替えます。


ここで、改造後の完成画像です。

二の腕と前腕、太ももとスネのパーツの接合部分をギリギリまで寄せて配置し、全長(身長)が大きくなるのを抑えようと考えた結果、それぞれの左右を入れ替えるアイデアを思いつきました。


もし、左右を入れ替えずにスナップオン二重関節パーツを作ろうと思うと、下の画像のグレーのような形状になります。

グレーパターンも、ありっちゃありなんですが、作る工程の多さや難易度の高さ、高身長化等の問題があるので複数作るのに適していません。


つーことで、現段階で、最も簡単な二重関節パーツの作り方をご紹介です。

まずは、腕パーツ、足パーツをバラしてギリギリまで寄せて配置し、連結の凹凸の中心を探ります。

透明塩ビ板0.2ミリを使うと、凹凸の中心が簡単に探れます。

画像のような中心位置に1ミリ穴を空けたテンプレートを作ります。

テンプレートは0.3ミリプラ板でもいいし、店売りお惣菜の透明な容器の一部を使っても良いです。

透明プラ板は、ハサミで切ると割れやすいので、おすすめしません。

要は、ハサミで加工できる薄さで、透明な板なら何でもいいって事です。



そのテンプレートで、1.2ミリプラ板に複写します。

ひじは同じ物を4個、

ひざは縦長を2個、円形を2個作ります。

後に、円形の中心に3ミリ穴を空けるので、中心に1ミリ穴を空けてから、外径6ミリ程度の円を書くと良いです。


ひざパーツから説明します。

3ミリ穴を空けた円形のパーツと縦長2穴パーツの片方に接着します。

※最終的な円形パーツの外径は5.0〜5.5ミリ程度になります。


ひじは、片側2枚づつ貼り合わせてから、3ミリ穴を空けます。

↑左側2枚がひざパーツ、右側2枚がひじパーツです。

テンプレートで枠線を書いていますが、その枠線より1ミリ程度、余白を作って切り出します。

ニッパーでバシバシ切ると、断面がガサガサになるので、削って整えるための余白です。


次は、3ミリプラ棒を差し込み接着します。

画像の上側がひじパーツ、下側がひざパーツです。

ひじは、2つの穴のどちらでもいいので、片方の穴に差し込み接着します。


ひざは、円形パーツを貼っていない穴に差し込み接着します。


接着剤がしっかりと固まったら仮取付けします。
CSフレーム側の突起は、さすがバンダイ、しっかり3ミリなので、プラ板に穴を空ける際にドリル刃の当て方をミスると、ゆるゆる可動になってしまいます。
フレームに組むプラ板の穴は、2.9ミリドリルを使った方が無難かも。

キツかったら、丸棒ヤスリで少しずつ拡大すればいいし。

まぁ、この辺は、実際にやってみて、失敗しないと理解しにくい部分ですねぇ。


可動部の、ちょうどいいハマり具合ってのは、感覚的なものなので、説明しようがありませんが、失敗を減らすには、規定の穴サイズより0.1〜0.2ミリ程度小さめの穴を空けてから丸棒ヤスリで拡大していく方法が考えられます。


パーツの外側を綺麗に仕上げたのに、穴がゆるかった!ってなると、めちゃくちゃやる気を失います(笑)

可動部の穴サイズは慎重に調整しましょう。


可動部のハマり具合に納得がいったら、最終工程です。

人間の関節に当てはめて、ひじひざが曲がっちゃいかん方向に曲がらないように、ストッパーを付けます。

ストッパー効果と、接合部の目隠し的な意味もあります。

ただ、このストッパーは、無くてもいいです。

曲がる機能だけ必要だったり、あえて、人ではありえない関節の曲がり方を求めるなら、ストッパーは付けない方がよいです。



このブログ、画像枚数の上限が15枚なので、その都合上、ストッパーの詳しい画像が貼れませんが、上の画像や、下の画像、ブログ前半にある完成画像を見たらなんとなくわかると思います。

という事で、CSフレームにスナップオンで二重関節になるパーツの制作は完了です。

外装なしなら、マスターガンダムの独特なポージングも可能です。


次は外装か、可動指か、どっちかをやろうと思います。