99fa22e7.[1]いまだに有名な昭和の4コマ漫画といえば、長谷川町子さんが描いた『サザエさん』。
この漫画は、サザエさん一家の住む磯野家を中心とした物語です
そのサザエさんの弟・カツオ君ですが、実は、心理学的に、「将来不良になる恐れがある」と分析する事ができます(  ¨)

その理由は、磯野家の間取りにあります
長谷川町子さんは、昭和60年に東京・世田谷区に美術館を立て、そこに、磯野家の間取り図を展示した事があります。
その間取りによると、玄関を入るとすぐ目の前がカツオとワカメの部屋。そして廊下を少し進むと茶の間があり、曲がるとサザエとマスオ、タラの部屋となっています。

この間取りで気付く事は、「子ども達が、家族の誰にも気付かれずに、家から出入りできる」と言う事。 「これが良くない」と言うのが、心理学の主張です。
静岡大学の外山知徳さん(住居学)と、静岡県立病院の杉浦一枝医師(精神科)の2人が、
「子ども達の登校拒否や家庭内暴力の発生と、家の間取りは、関係している」 と発表しました。
この「家の間取り」で重要な事は、居間(磯野家の場合は茶の間)です。 居間は、家族全員が集い、家族の人間関係を培う場所。
家族全員が「暇な時、なんとなく」居間に集まる、と言うのが、心理学的に理想的な居間の使用法なのです(。・ω・)

こうすれば、家族全員が顔を合わす機会が増え、会話も盛んになります。
人には、「会えば会うほど好きになる」と言う心理があります(「単純接触の原理」や「熟知性の原則」などと言われます)。

家族間のコミュニケーションが多くなればなるほど、家族に対する好意が強くなるのです。
しかし、居間に家族が集まらない場合。
この場合は、家族間の会話が減り、「単純接触の原理」が起こらなくなり、家族に対する好意感が得られません。 そのため、家庭内暴力などに発展してしまう…と言うのです。
そうしないためには、家族が自然と居間に集まるように、家を設計する必要があります。
大きなポイントは2つ。
1つ目のポイントは、「全員の個室が、居間の近くにある」と言う事
居間と個室が離れていると、個室から居間へ行く、と言う動作が、非常に億劫になってしまいます。しかし、居間と個室が近ければ、大して体力を使わずに居間に行けるので、家族が集まりやすいのです。
2つ目のポイントは、「居間を通らなければ個室にいけない」と言う構造にする事です。
この構造だと、出かける時や帰って来た時、必ず居間を通る事になります。
すると、居間に馴染みができるし、何より家族と顔を合わす頻度が高くなり、自然と会話が生まれるのです。

では、話を磯野家に戻してみましょう
磯野家では、1つ目のポイントはクリアしていますが、2つ目のポイントがクリアできていません。 しかも、カツオとワカメの部屋から玄関までが非常に近く、外へ出るのに大して体力を使いません。
つまり、カツオ君は、いつでも好きな時に、家族に気付かれずにコッソリ家を出入りする事ができる、と言う事。
すると、カツオ君と家族間の会話が減って行き、カツオ君が不良になる恐れがある…と、結論できるのです。
ただ、磯野家の場合、底抜けに明るいサザエさんが、人間関係を円滑にしているので、カツオくんが不良になることはないと思いますがね(笑)