私の父は事業主だったこともあり、

毎日会社に行くお父さん像みたいなのもなく。

ひとつの会社に所属する会社員に魅力を感じていなく、

また、大学時代から当時結構なバイト代をいただいていたので、

所謂「就職活動」はしませんでした。

 

たくさんの履歴書を書いたり、

たくさん面接を受けたり、

可愛くないリクルートスーツを着て、

慣れないパンプスで歩き回ったり。

 

社会人になったらとか、この会社に入ったらこんな貢献をしたいとか、始めてもいない社会人としての抱負なんて、

何十年も会社で働いている人の前で話すことなんてないのに、

何を聞きたいの?と思ってました。

 

なので、私の20代は、

「大学で学んだインテリアのことやCADを実践に使いたい」で、

CADオペ兼ショールームの接客をしたり。

「お酒(カクテル)を作れるようになりたい」で、

バーテンになったり。

「接客の基本を身につけたい」で、アパレルで接客したり。

1からお店をつくりたいっていうオーナーさんと出会い、

「図面ひきたい!」でお店を作らせて頂いたり。

 

その後は、

「事務をやってみたい」

「事務でも営業事務以外の事務がやりたい」

「同じ営業事務でも違う業種の営業事務をやりたい」

「エクセルをいじりたいからデータを扱う部署で」

「中小ではなくグループのあるような大きな企業はどんなかな」

などなど。

色々な職種の事務を経験してきました。

 

衝動的にその時、習得したいことを、

社会人として、先輩社会人からたくさんのことを学びながら、

スキルを身につけてきました。

社会の仕組みや人間関係などもたくさん学びました。

 

たくさんの業種や職種を経験してきたので、

大抵最初の面接などでは「続かない子」と怪しまれますが、

それでも雇って頂いたところでは自分の役割を

期待以上に果たすよう努力はしましたし、

成果を残すことで重宝していただいてきました。

 

これは私の大事な経験ですし強味だと自負しています。

 

そんな私も40代になり、ご縁があり今の会社で、

あんなに「どーなの?」って思っていた

所謂「一つの会社に所属する会社員」として働いています。

 

それも、20代の経験があったからこそ、

過去にやりたいことをしてきたからこそ、

今、こうしてここに辿り着いて、

今やりたいことを「一会社員」という立場でやっているので、

私の中では至極当たり前に行き着いた感じです。

 

と言ってもスルッとスタッと辿り着いたわけではないんですが、

だからこそ、覚悟を持って仕事に取り組めているのかなと。

 

 

今の会社は、私が過去お世話になった他の会社と比べても、

特殊だなと思うこともあり、

その中でも特に今の部署はとりわけ過酷だなと思います。

 

ルーチン作業ひとつとっても、

ただそれをやっていればいいわけではなく、

今までの経験がないと立ち行かない、

さらにどんどん積極的に内外から情報を収集し、

然るべきところで然るべき言葉やスキルでアウトプットしていく。

そんなことを毎日求められる部署なので、

毎日走り続けている感覚です。

 

走ることをやめたらそれだけ仕事が進まず、期限はきてしまい、

他のメンバーにしわ寄せがいってしまう…

でも走り続けても、マイナスを「0」にするようなことばかりで、

生産性ややり甲斐や達成感などは薄く、積み上がらない。

 

疲弊してしまい、子どもとの時間も取れず、

もう本当に精神的に無理だなって思っていた時期もあり、

もっと楽な仕事がしたいと思いました。

 

元々、内に秘めるタイプではないので、

昔からの友達や、親兄弟、元旦那、同僚、先輩、上司など、

ありとあらゆる人に「どーしよぅ…辛いかも…」と漏らしていました。

たまにあった人とも話すことは「仕事の愚痴」

そんな時間が不毛で、また落ちていく…という所謂「負のループ」。

 

今までみたいに「何かがやりたい」という衝動からではなく、

「辞めたい」「逃げ出したい」「もーいや」「なんか無理」とか。

でも格好つけて「子どものために」とか、

やりたいことをでっちあげたり…

ダサい。

そんな私を、昔から見てる人はオミトオシなわけですが、

そんなことも気づかないくらい内省的でした。

 

去年の今頃です。

負のループをゆっくり着実に下る時期でした。