どうも毒林檎姫です。





殿の実家で昔から飼っている犬がいます。


名前はモック。

随分長生きで、17年もの長い時間を殿の家族と過ごしてきました。

私は一度も会った事が無いのですが、たまにモックの話を聞きました。

彼の実家は飛行機で行かなければならないほど遠く、忙しい理由もあり、実家にはしばらく帰っていないのです。






仕事から殿が帰って来て、いつもの様に他愛無い話をしているなかで、殿がさりげなく言いました。

「モック死んだって。」


え・・・・・・・。


そんな普通な顔で言われても・・・・・・・・(´Д`;)



殿の妹さんから届いたメールを見せてくれました。


そこには微笑ましいモックの写真。


殿の妹さんはとても面白い人で、おバカなメールのやりとりをしてるのを知っていました。


又変な事思いついたの??( ´艸`)


私を騙そう作戦???


殿もいつも通りの顔をして、モクの写真を見ながら


「こいつ本当にアホなんだよ~。」


なんて言って笑っていました。





でも・・・・・・・・・・・・・・・・・






その笑顔は見る間に崩れ、くしゃっと顔を歪めました。







顔を真っ赤にして歯を食いしばって・・・・・・・・・・






涙がぽつりと床に落ちました。






・・・・・・・・・・・・・・・・泣いてる。







本当だったんだ。






ジリジリと胸が熱くなり、涙が溢れてきました。




冗談だとばかり思ってたんです。







ごめんね・・・・・・・・



ごめんね・・・・・・・・



ごめんね・・・・・・・・





気づく事が出来なかった不甲斐無さと、心が張り裂けてしまいそうな悲しみが伝わってきて、思わず抱きしめました。


何て表現したらいいのか分からないけど、殿がとっても小さくなった様に感じました。



2,3粒の涙を流した殿は、いつも通りの顔に戻り


「歳くってたからなぁ。仕方ない。」と、自分に言い聞かせる様に呟きました。


殿が泣いたのは本当に一瞬だけです。


本当はもっと泣きたいはずです。


でも現実を受け入れようと、必死に堪えたんだと思います。




その後食事をして、モックに黙祷をしました。


私は一生懸命モックに心の中で言いました。




彼に素晴らしい思い出を有難う。

きっと彼の家族に囲まれて幸せだったよね。

だから長生きしてくれたんだよね。

殿はとってもモックに会いたがっていたから、夢の中で会ってあげてね。




長々と私が黙祷をしていると、殿がからかって邪魔をしてきました。


「何で邪魔するの???一生懸命お話してたのに。」と言うと


「一生懸命お祈りしてるの可愛かったから」と茶化しました。


違う。


本当は沈黙が嫌だったんだと思います。


泣き出してしまいそうで。


泣き出したら止まらなくなりそうで。


泣き出したら悲しみに押しつぶされそうで。



モックとの別れを、悲しみを乗り越えようと必死なんだと思いました。


泣きたい時は泣けばいいのに・・・・・・・・・。


私には胸を貸す事しか出来ないんだから。





モック。


これからは、天国で彼と、彼の家族の事見守ってあげて下さい。


安心して下さい。


ちょっと頼りないけど、彼には私がついていますから・・・・・・・・。


だから安心して天国に行って下さい。


初めましても出来なかったけど、さようなら。


どうか天国でも幸せに過ごして下さい。