わたしの家庭に生まれた時からまとわりつく、わたしを蝕む強い心の奥底に届く両親からのメッセージは、
わたし達は苦しんでる。弱いのでわたしを救ってほしい。あなたはわたしを支えるためにいる。
わたしは子供の世話はできない。なぜなら自分のことで精一杯なのだから。
あなたの幸せはいらない。なぜならわたし達が不幸なのだから…


物心がついた頃には、潜在的に植えつけられた思いは、このようなメッセージとなりわたしの深い深い部分に染み着きました。

この家庭はどこかおかしい。
小学校にあがる時にはもうそこはかとなく違和感を感じはじめます。
ドラマに映る家族や家の中の様子に、あれはドラマだから脚色されたものなんだろう。あんなに綺麗なおうちのなかなんて、あるんだろうか?
そう考えたことを覚えています。

10代までの幼少期に年齢を重ねるたびに世間との我が家のギャップを感じ、劣等感と精神の拠り所のない寂しさ、そして、それを絶対に他人には洩らしてはならないという強い思いが湧き上がりました。
もし、あの小さなわたしが、誰かに助けを求めて、そこから救い出されれば何か変わっていたのでしょうか?