毒親にもいろいろ種類がありますが,今日の毒親は前半でアル中の毒親が子供に与える心の影響をお話しし、後半ではアル中ではないもう片方の親にフォーカスを置いてお話ししたいと思います

 

両親の片方がアル中の場合、もう片方の親は自分自身のことで精一杯になる為に

子供が必要とする最低限の心のケアをするのが難しく

その上、家の普通ではない状態をひたすら隠すことに専念するので子供が小さい頃から「嘘、言い訳、秘密」が当たり前の事として受け入れ

子供は成長していく事になるんですが

 

 

 

この事がすでに子供の健康的な精神をむしばむのは安易に想像つくことでしょう

脳科学でも例えどんな小さな嘘であっても人が嘘をつくと

脳はストレスを感じるということがわかっています

 

その上、家にアル中の人がいるということは、家の中で狂気のような出来事が普通に起こり、その出来事を狂気と感じなくするためにも、家族は見えいものとして

そんな中でも普通に生活しようとします

 

そしてこの事が一緒に暮らす子供に計り知れない情緒の混乱を引き起こすことになるんです

 

なぜなら子供は純粋なので家の中で起こっていることと外の人たちに見せる

「うちの家族に何の問題もない」という矛盾を理解することができません

 

 

 

 

 

その為に頭で理解できない事を自分が本当に感じていることとは違う行動をするので、それをずっと続けるうちに自分が本当に感じている事、自分が本当に考えていることに自信がなくなり

 

無意識のうちに常に嘘をつく自分に対して、そして常に人に対して嘘をつく自分に対して強い罪悪感が生まれます。自分が人から信用されるかどうかの確信がもてなくなり、その感覚は成長とともに続き、その結果として

内面に大きな不安感や虚無感が生まれてくることになるんです

 

アル中の親を持つ子供の多くは外見はともかく内面は悲痛なほど内気です

 

アル中の親を持った子供というのは親を救うことと、普通の家庭に見せることに

かなりの労力を使うので自分自身のニーズに注意を払うことができません

 

 

 

 

その上、親は自分が精一杯なだけに、そんな子供に注意を払うことができず

結果、子供は本当の意味での自分の存在価値がわからなくなり

その為に自分の存在意義、生きている実感、愛されているといるという実感を求めて親をもっともっと助けようと!!

 

いつしか子供が親の代わりになり、親が子供に精神的に甘えるという構図だ出来上がり、子供はむなしい努力に身をすり減らし、一番必要としている親からの心の支えが得られないという矛盾に陥ってしまうんです

 

こういった親子の役割が逆転してしまっている家庭では、子供は自分が何なのかよくわからずノーマルなアイデンティティの意識が育たちません

親がアル中の場合の家庭ではこのように破壊的な「役割の逆転」がよくあると言われています

 

 

 

 

 

そして異常な環境のもとで育ってきたアル中の親を持つ子供の多く

普通なら受けいれられないことでも受け入れる許容力を発達させています

 

なのでその後の人生の中でも以前のトラウマを再体験するかのよう

「愛とは必ず苦しみを伴う」と無意識ではあるけれども

パートナーシップにそれを投影してしまうことがよくあります

 

私たちが生まれてきていちばん最初に接して愛する対象でもある親、その親がアル中だと子供は自分が愛する人は自分を傷つけ、その時によって機嫌がいいのか悪いのか予測もつかないものだという意識が身につく

 

その為本当の意味でパートナーに心を開くことが難しくなる。その結果、彼らの多くは自分の方から心を開かなくて良いタイプの人に惹かれていくようになります

 

 

 

 

こうして彼らは本当の愛情に満ちた関係を持つことを恐れている自分の姿を直視することなく、本当の深い人間関係とはどんなものなのかを知らないまま年だけと

ていってしまうんです

 

そしてそれは、いつも言うように無意識なので、本人は心を開いているつもりになっているところに、この現実を直視する難しさがあるんです

 

その上パートナーシップがたとえうまくいっていなくとも「こんなもんなのかな」と

心を通わせない不安な状態に慣れているので、そのこと自体にも疑問を持たないことが多く、そしてそれが普通なんだと思ってしまう

 

彼らの中であまり心を開いて人に近づきすぎると自分を傷つけることになるって

潜在的に信じているので、ようは無意識で自分自身を守っている行動なんですが

 

 

 

 

 

 

でもこの行動というのも自身の親とのトラウマを投影しているだけであって

目の前の相手との関係を深く心地よいものにするには、パ-トナーに投影している自分の親を意識して切り離し、目の前の相手は親ではないから勇気を出して心を開いてみよう!と言い聞かせることが第一歩なんです

 

その第一歩が踏み出せない限り、あなたは常に相手に無意識のうちに自分の親を見て、本当に心を通わせる関係を結ぶのが難しくなるっていうことに気付いてほしいと心から願っています

 

アル中の親によって子供がこうむる被害のもう一つのパターンに“感心な子”を演じさせられるケースというのがあります。

このタイプの子は親から無理矢理大きな責任を負わされ、それにもめげずに頑張ってやり遂げることで周りの人から称賛を浴びるわけなんですが

 

 

 

 

みんなから褒められるのだから無視されるよりかはマシだろう、って思うかもしれません。でも実際には先程話した無視される子供と心の中に与える精神的な打撃はそんなに変わらないんです

 

なぜなら感心な子は達成不可能な目標を達成しなくてはいけないという圧迫感をいつも感じ、いつも神経症的に自分を駆り立て続けるようになるからです

 

それは能力以上のことを背負わされて、その期待に応えることで周りに認められてきた。言い換えると期待に応えることが愛される、受け入れられる条件なんだと信じ込み、生きている間ずっとその思いは強迫的に自分を追い込み

自分の中でも高い目標設定を常にして外面的なことで証明していこうとします

 

 

 

 

 

なぜなら彼らは、彼らが存在しているから価値があるのではなく

どんな成績を取ったか、どれだけ人から称賛を受けたか

そういった事が彼らの価値をはかる材料だったからです

 

そのような環境の中では自分自身に本当の意味で価値を見出すことはできません

 

そしてアル中の親に育てられた子供は、感情が不安定な親に翻弄されながら育つため、自分の周囲の全てがいつも自分の思う通りになっていないと

気が済まない人間になることが多いとも言われれています

 

最後にアル中の子供ではなく、アル中ではなもう一人の親にフォーカスを置いてお話ししたいと思うんですが

 

 

 

 

 

 

最近の研究でアル中ではない親の役割というのが注目されその親はアル中の協力者であり共依存の関係にあるということがわかってきました

わかりやすく言うと

アル中のパートナーを救おうと頑張っている人。この人の見えていない本当の現実

それは実は自分の人生が破滅してしまっているという事実

 

そして相手の面倒をみる反面、実はその中に自分の存在価値を見出している

という関係です

 

それは親が子供の存在を通して自分の存在価値を見出すのと同じ感じなのですが、でも、この場合はそれ以上に他者から見た時に「かわいそうな人」という同情も人からもらえるので、そういった意味でも自分の人生の存在理由と存在価値をそこから感じることができる、極めて不健康な関係とも言えると思います

 

 

 

 

 

そしてそれだけではなく、アル中のパートナーを黙認し本人が家族をコントロールできないのを良いことに自分が家族をコントロールする力をを得ている、という事実

 

パートナーが酔い潰れると一家を好きなように動かす自由を得ているという現実

 

これは波長の法則でも説明がつきます。よく「あんなできた旦那さんにあんな奥さん?」とかその逆とか。。

外から見たら全くバランスが取れていないように見えていても、実は内面的には同様の問題を抱えていたり、物の見方や考え方が同質であったりします

 

なのでアル中の相手を選ぶ、またパートナーをアル中に追い込む人というのは

アル中の本人よりも心の闇を深く抱えている人だとも言えると思います

 

 

 

 

なぜなら毒親動画の中でもお話ししましたが、アル中や薬物依存、心の病になる人が、その家族の中で一番心が健康的な人だと言われているからです

 

そしてここで興味深いのは共依存の人がダメ人間をパートナーに選ぶのは

自分がダメ人間であると自覚しているからだけではなく、自分の劣等感を刺激しない相手、つまり相手と比較して自分の方が優れていると感じることができる為に

こういった相手を選ぶとも言われています

 

アル中本人が悪の根源とされがちですが、こういった最近の調査ではアル中本人よりは、そのパ-トナーにも実はそれ以上の問題があるのでは?と考えられ始めています

 

 

 

 

如何でしたでしょうか?もし今、自分の人生に行き詰まりを感じていたり、常に漠然とした不安感や虚無感がある。。という方は是非、一度自分自身の内面をしっかりと整理し、自分の人生にどんな影響を与えているのかということを真剣に考え、それに向き合ってみて下さい

 

私たちに課せられた苦難は、それにちゃんと向き合い、解決していくことができれば、あなたの人生はそれらの苦難を超える度に本当の意味での安心感や幸福感をえられるようになるはずです。

 

いつも言いますが、私たちが今受け取っている目の前の物、環境は私たちが今までやってきたこと全てです。それ以上でも以下でもありません。

もし今の自分の状況に満足していなのであれば、是非、自分を幸せにしてあげるために、まずは自分自身にしっかり向き合ってあげて下さい!

 

 

 

 

 

親が自分にしたように、見て見ぬふりや外見的な物で自分をごまかすのではなく、自分に対して、自分の子供をケアするような感覚、または自分の恋人をケアしてがるかのように愛を持って自分自身の望みや楽しみをたくさん自分にしてあげ、自分をまず喜ばせてあげてみて下さい

 

あなたを幸せにできなければ、この負の連鎖は無意識で子供へと受け継がれていきます。あなたの苦しみを自分の子供に味合わせたくないと思うのであれば、是非、今すぐ、今日から始めてみて下さい!

 

最初の一歩はこれです!今日これから何したいですか?何が食べたいですか?この監禁生活が終わったらどこに行きたいですか?

自分の恋人を喜ばせるように、いろんな質問をして、いろんな願いをできるだけたくさん叶えてあげて下さいね!