怒りがどう私たちの人生に影響するのか?

(親から子供への怒りの置き換え)

 

“怒り“と言っても皆さん単純にただ怒るとか

イライラするとかその瞬間だけのものだと思っていませんか?

 

まず前半では怒りの置き換えという

潜在的な怒りがどう自分たちの行動にどう影響を及ぼすか?をお話しし、

後半では怒りによって本当に自分が望む事が見えなくなる

怒りのフィルターによる心の歪みについてのお話をしたいと思います

 

実は怒りっていうのは色々な形に形を変えて

私たちの生活、人生に影響を与えいるんです

それを心理学用語で“怒りの置き換え“と言うんですが

 

一番わかりやすい例で言うと

 

よく芸能人の浮気が発覚した時

世論が浮気した人目掛けて猛攻撃をかけますよね

まるで自分の亭主が浮気したかのように

「最低!許せない!謝れ!」

とベッキーみたいに凄く人気のあった女優さんでも

その猛攻撃を受けて

最終的にTV業界から今はどうか知りませんが

相手の人と一緒に2人とも

完全にTV業界から追放されましたよね

 

よくよく考えてみて下さい

この芸能人の浮気問題

彼らの浮気に対して「許せない!やめさせろ!TVに出てくるな!」

とまるで自分の亭主と浮気したかのように知り合いでもなんでもない

イチ女優さんを攻めまくります

冷静に考えおかしくないですか?

 

例えばご近所の方が浮気した時

そこまで腹を立てて「相手の女を締め出せ!」と

その浮気された奥さんに詰め寄りますか?

 

こうやって身近な例えで冷静に考えると

俳優さんの浮気を責め立てる行動が

おかしいってわかりますよね?

 

これが“怒りの置き換え“の典型的な例なんです

 

自分とは全く関係のないことなのに

自分自身に起こった事かのように

怒りを爆発させて

正論を盾にして正義を訴える!

 

正論は全くの他者でも誰かを責める絶好の口実になるので

世論が政治家を叩くのも

自分が政治をしたら彼らよりうまくできるか?

なんかは考えず

「あの政治家は全然国の為にしていない!」

と正論で自分はさておき

相手を責めまくります

 

まぁ正論を盾に相手を責める!

この行動の裏側には2つの大きな理由があって

 

1つは他者を責める事で自分に優越感を与える為

このベースは劣等感です

 

そして2つ目

これが今日のメインテーマなんですが

この裏側にあるのは

この人の隠された怒りです

 

一見、怒りを溜め込んでいるように見えなくても

こういう何か自分の怒りのセンサーに触れる事が起こった時に

自分の事ではないのだけれど

それを口実に自分の中に溜まった怒りが爆発して外に出てくる

っていう行動なんですが

 

この恐ろしいところは

無意識に自分の子供や夫に対してまたは夫が妻や子供に対して

やってしまう行動なんです

 

例えば

夫が奥さんの話を全然聞いてくれず

心の中に不満が毎日溜まってきます

 

そんな時、子供が何か壊してしまったり

帰りが遅くなったり

何か責める事ができるような事をしたとします

 

この時に心の中の怒りが正論すなわち

「悪い事をしたから子供に反省させる!」という名目で

一気に怒りを子供に爆発させます

機嫌が良い時ならそこまで怒らない事であろう事でも

執拗に子供を責め立てたりしてしまうんですが

これが家族間で起こる“怒りの置き換え“です

 

普段良い母、良い妻として我慢して頑張っている人にありがちなんですが

これは本当は甘えたいけれども

甘えるところがなく

そのイライラが怒りとなって蓄積され

何かの機会に爆発してしまうという

とても不健全なサイクルです

 

これを改善するのに一番良いのは

旦那さんとのコミュニケーションを改善していく事なんですが

これを改善するのに時間と努力が必要になるので

もしそんな事してられない!

という人は

自分自身のストレス発散の場を作る

または

趣味を見つける事です

 

なぜならこれを続けていくと

感情での子育て一本になってしまい

育てられた子供は親のその一貫性のない子育てに

精神的に混乱していき

最終的に心の病にまで発展する可能性が高くなるからです

 

人間関係全般で言えますが

感情での行動は最終的に苛立ちを生み

全力で打ち込んだ行動には感謝が生まれます

 

離婚問題とかもそうですよね

その時の感情で離婚してしまい

その後、後悔するカップルが結構多いです

 

怒りはコントロールするのがとても難しい感情です

その為に自分の本当の心を見えなくしてしまう危険性のある

とても扱いに慎重にならないといけない感情です

 

ではここからは怒りのフィルターによって

どう自分の感情を歪め、見えなくしてしまうのかをお話ししたいと思います

 

 

先ほどの離婚カップルの例をとって説明しますね

このカップルの旦那さんが浮気をして離婚問題に発展したとします

旦那さんは考え直して欲しいと懇願するも

奥さんは逆上し、離婚用紙を持ってきて

感情に任せて離婚することにしたとします

 

もしこの時、感情で動いたのではなく

理性を持って離婚した場合

離婚後のその奥さんの人生は少しずつ上向きになり

離婚を後悔どころか

離婚して良かった!

 

ということになります

 

でももし、そうではなく人生が引き続きパッとしない

子供がいたとしたら

その子供との関係もどんどん悪化していく

または子供との関係は一見良さそうに見えても

子供が結婚しない、または結婚しても離婚する

と子供にも負の連鎖が続いた場合

その離婚は感情的なもので

その上、そこからあなたは何も学ばなかった可能性が高いです

 

小さな喧嘩ならまだしも

離婚問題などの大きな問題の場合

怒りの感情に任せて判断するのは

とても危険なことなんです

 

離婚の件で言うと

あなたが怒っているのは

旦那さんの浮気ですが

もっと素直な感情の部分では

自分をかまってくれないのに

他の女性に気を取られ

自分よりもその女性を愛した(実際愛かどうかは別としてですが)

そのパートナーの行為が自分の心を傷つけた

要は自分にはもう価値がない

愛される対象ではない

と言う自尊心が傷つけられた事が一番の大きな問題で

そこでそこまで怒ると言うのは

本当は側にいて欲しいのに

いてくれない、または自分の甘えを叶えてくれない

その上、他の女性にその愛をむけたと言う相手への

猛烈な感情が怒りとなって爆発

 

でもこの怒りの感情は本当の心の底にある感情の防衛であって

実のところ、自分を傷つけられたと言う不快な感情を感じたくないので

“怒り“と言う感情を持って相手を攻撃し、自分を誤魔化している行為なんです

 

だからこそ、ここで旦那さんが考え直して欲しい

と言ってくれているのであれば

そう言う言葉に耳を傾けるべきなんですが

たいてい感情型の人たちは、そういった事ができません

なぜなら潜在的に隠された敵意、怒りの感情が内面に物凄くあるからです

 

怒りのエネルギーとは本当にパワフルなんですよ

だからこそ普段から溜め込まない事が本当に大切なんですよね

 

怒りが本心を見えなくしてしまうメカニズムを理解して頂けましたでしょうか?

 

私の動画でも何度も怒りについての動画を出しているんですが

それは本当にこの怒りが一番人間関係をダメにする根源だと確信しているからなんです

 

だからこそ毒親セラピーとかでもまず最初に行うのが

内面に溜まった怒りを彼らから何とか出させようとするんですよね

 

心の底にある本当の感情に触れさせるんです

 

自分自身を取り戻す、自分軸に必要なのは

等身大の自分を知る事です

等身大の自分を知るには

心の底にある

今まで隠し続けた感情を意識化できる自分にする事ですç

 

自分軸については“確たる自分を築き上げる!“と言う動画を出しているので

興味のある方は見てみてください!下にリンクを貼っておきます

 

どうでしたでしょうか?怒りによる自分たちの人生への影響の大きさ

怒りは抑える事を考えるよりも

溜めないようにする事が大切で

溜まってしまったら必ずどこかで発散!運動したり、好きな事を思いっきりしたり

そんな感じで自分の内面にバランスを取りながら上手に生きていくと

生きるのがもっと楽になるかもしれません!

 

 

最後まで読んで下さりありがとうございました😊