こんなブログを読んでくださる方がいてくださり、
しかもそれがすい臓ガンの方であることに
非常に申し訳なく、心苦しく思っています。
読んでいて不愉快にさせてしまうかもしれません。
カテゴリーを変えたほうがいいのかもしれません・・・

でも、治療をしないすい臓がん患者の例として
何かの参考にはなるかもしれませんよね・・・


2014年の年末に
最短であと3ヶ月と言われた母ですが
全くの無治療で、今まだそこそこ元気でいます。



私も悲しみたいです。母のガンを。

でも、うちの母は、映画「キャリー」のような母親です。

キャリー、ご存知でしょうか。
かなり狂信的な母親です。
あの映画を見て、キャリーの母親を見て
「あ、うちの母そっくり」と思いました。


昨日「今を生きる」を見て、
息子の意思を無視しコントロールしようとして
息子が自殺するのですが、
「あ、うちも同じだったな。うちの母は私の意思を無視してモノ扱いしてたんだ」
と改めて感じました。

バイトしてても「やめなさい!」と一方的に言われたな。
仕事なのに、そんないきなり母が気に入らないだけでやめるわけにいかないのに。


そんな母に「会いたい」と思ったことは
今まで一度もなかったことに
先週気がつきました。

私は40代です。
でも、先週まで、40年以上
母に会いたいと思ったことが一度もないことに気が付きませんでした。


母に電話をしようとしたことも一度もありません。
そのことに気がついたのも先週でした。


ですが、母がすい臓がんとわかってから
うちの主人が「母に電話しろ」と促すようになりました。

「母に電話をする」だなんて、そんなこと思ってもみなかった。
考えたことすらありませんでした。
電話したって、会話にならないし
気持ち悪い意味のないことばかり喋って、私が情けなくなり
数日動けなくなる・・・
だから、電話をしろと言われても嫌でたまりませんでした。

カウンセリングに行き、
「電話のあとに、気が晴れることを用意しておきなさい」とアドバイスされました。

そこから、母に
週1回を目処に電話するようになりました。

一応、母も喜んでいました。
悪い人間ではないのです。
ただ、あまりにも愚かなだけです。


ですので・・・
うちの場合は、母がガンにならなければ
母に電話することはなかったでしょうし
日本にこんなに頻繁に帰国することもなかったでしょうから

がんになって、もしかしたらよかったかもしれない、と思うのです。



うちの母のとなりの、母と同じ年(67歳)のおばさまが
お正月にインフルエンザで亡くなったそうです。

年越しにみんな集まり、体調が悪くて病院に行ったが
インフルエンザですねということで家に帰って休んでいたら
その翌日には息を引き取っていたそうです。

ショッキングですよね。
まさかインフルでそんな急に亡くなるだなんて思ってもいなかったから
何の心の準備もできていない。

それを考えると、
電話し、何度か帰国して会え
数ヶ月でも死の準備ができる
死と戦える

がんで、

比べてはいけないのでしょうが

よかったのかもしれない、と

残された人生を楽しもうと、
我慢せずに美味しいものを食べようとして
会いたい友達と会って
仕事を放り出して好きなことをしようとできて

数ヶ月でも自分でコントロールができる状態で、
私たちにはこれでよかったのかもしれないと

そう思えるのです。