しばらくして義母から電話があった。
あー叱られるのか?私
そう思いながら電話に出る。
あのね私もいろいろ思い返してみたんだけど
やっぱりわたし、いけなかったよね
あなたの言う通りかも
これから毎週夫君に私に電話してもらえるようにあなたから話してもらえない?
そういわれた。
そこから3か月ほど毎週末、夫に電話をかけてもらっていた。
最初はとりとめのない話。
そこから毎週昔話。
3か月たったころに電話口で夫が
え、どうした急に。
そんなこと言われたらてれるじゃん
といった。
多分それを最後に週末の電話は終わった記憶がある。
何と言われたかはわからないが
きっと生まれてきてくれてありがとう位のことを言われたのではないか。
そこから夫は少しだけ丸くなっていった。
ほんとにほんとにほんの少しだけど。
今までほめられたこともなく、産み分けに失敗した子と直接言われていた。
頑張ってダイエットしていって、びっくりするかな?なんて義実家にいったときも
まあ2番目の子にそっくりになったわね!
え?2番目の子お世辞にも痩せてるとはいいがたい。
むしろ大きい。
かなりやせて会いに行ってもほかの兄弟の話にすり替えられる。
やっと認めてもらえたのかな。
よかったね、夫。
とはいえその一度きり。
そこから義母は10年近く生きていたが夫をほめることはなかった。
でもただ一度の
生まれてきてくれてありがとう
は夫には大きな言葉だったのではないかと私は感じている。