もちろん話とは、買い戻すための資金を協力してほしいというものです。
そう、この実家買い戻し問題は、私が大学生の頃からもう5年以上経つのに、まだ解決していないのです。
旦那さんは、これまでの様々な私の過去を知っているので、祖母と話す前から戦闘モード。
「基本的に、金に関する相談に対しての結論は、一切ノーだけど、全部俺が話すから。○○ちゃんは何も話さなくていいからね」と意気揚々です。
そもそも、祖母の感覚ももはや狂っています。
家を買い戻すため、集めなきゃいけない額は、現在2,250万円という。それを自分で用立てる以外に、親族親戚関係に依頼してお金を集めようと言うのです。
もちろん返すあてなんてありません。
協力、というていの良い言葉を使って、借りるのではなく、もはらもらいにくる考えなのです。
「そんなダラダラ話す話でもないから、チャチャッと結論だけで終わらそう」
これが、祖母から相談を持ちかけられた時のテンションでした。
そもそも人にお金の工面を頼むに当たって、チャチャッとなんて言語道断だし、話だけさらっとしてはいそうですかとお金を出す人がどこにいるというのでしょう。
約2時間の会話の中で、祖母は時折涙を見せたり、激昂したり、様々な反応をみせました。
そんなものには全く動じず、旦那さんは正論を伝えていました。
「全てが理解できません。そもそも実際住んでいるご両親からは何の相談もお願いもなく、こんな話をされても非常識ですし、無い袖はふれません。理解してください」
うちの主張はこれにつきます。
祖母は言いました。
「わたしだってこの年で頑張ってる」
「わたしを助けると思って、わたしに免じて…」
「あの子(父)だって申し訳ないと思ってると思う」
挙げ句の果てに、
「あんた(私)が上京したいって言ったとき、私が反対したら、あの子(父)はあんたの将来のためになんとか行かせてやってほしいって、わたしに土下座までして頼んできていた。その気持ちを忘れたのか?」と。
確かに父は、新卒の会社に私が務めるにあたり、上京することになった時、東京なんていったらろくなことにならないと、断固して反対する祖母に土下座をして、私の上京行きを認めてもらうように対応してくれました。
ただ私からしたら、そんな土下座程度の御礼、お返しはとうに返したと思っていますし、むしろそれ以上のことを十分に親に返したと思っています。
じゃあ私が抱えた200万のBさんの借金、勝手に作られたカードの借金を責任持って返してくれましたか?と問いたいです。
自傷行為を繰り返し血まみれになる父をフォローし、泣くことしかできない無能な母を助け、勝手にその間にも借金を作られ、要介護の祖父の介護も手伝い、大学も奨学金を使って無事卒業し、大手企業に内定ももらい。
そんな私の努力や苦悩に対して、むしろ感謝として、就職したら東京にいかすくらいのこと、当たり前ですよと言ってやりました。
私からしたら、土下座なんて何の価値もありません。
お金も生まない。1秒で終わる苦労です。
そんな程度のアクションを、いまさら恩ぎせがましくいってくるなんて、だったら金返せよと言いたい。私の過去を返してと言いたい。社会的信用を返してと言いたいです。
それを土下座してほしいくらいです。
今も書いていてはらわたが煮えくりかえる思いです。
「過去の事を蒸し返しても仕方がない。これからのことを考えないと。」と、おまりにも常識人のようなコメントをしてくる祖母に腹が立ち、私も改めて祖母に言ってやりました。
「過去の事を蒸し返してもというなら、父が私のために土下座してやったことを忘れたのかとか言わないでください。そんなことどうでもいいです。
あなた方は、上京して私か好き勝手やってると思ってたかもしれませんが、私は上京してから2年の間、Bさんの200万円のために会社の給与を差し押さえられ、その間も別の勝手に母が作ってきた
借金の請求に対して支払いをし、その間にくっだらない家族行事や誕生日には帰省したり、と、自分の感情をこらえてこらえてこらえて、やってきたんです。
精神なんてぐちゃぐちゃでした。生活も人に言えないようなこともしてました。
それでも、私が明るく努めていることで、この子はなんだかんだ言っても大丈夫だ、まだ頼れる、と思う非情な親たちなんですよあの人たちは。
自分を傷つけたり、泣き叫んだりしないからって、傷ついてないわけじゃないんですよ?そうでもしないと、あなた達には私の苦しみが伝わらないんですか?どれだけこっちが自分の思いや憎しみを抑えて、やってきたと思ってるんですか。
Bさんという、父親よりも年上の男の人に、300万なんていう大金を頼んだあの時の私の辛さが分かりますか。悔しさが分かりますか?
それを過去の事、なんてよく言えますね?
私は、何もやってないんじゃない、もうやってきたんです。これ以上は限界です。」と。
話していて、つい当時を思い出し涙が出てきてしまい、旦那さんに止められました。
旦那さんも、「彼女はもう十分傷ついてるんですよ?これ以上心労をかけさせないでください」と言ってくれました。
祖母は、あまりに正論で言い返すこともできなくなっていたのか、
「でもあんたより苦労してる人は世の中に五万といる。。」といい払い、理解してるのかしてないのかわからない様子でした。
世の中の鬱病を患っている方には申し訳ないですが、私は正直、鬱病になった人の勝ちだとすら今は思います。
薬を飲んで寝るばかりの毎日を送りながら、ろくに働きもせず、周りや他人のせいにして自分を肯定化し、周りに迷惑ばかりかける。
それを正当化する。
誰も理解してくれないと甘えをいう。
こちらからしたら、それに対応するこっちの方がよっぽど鬱になりそうだというのに。
世の中の鬱で苦しんでいる人たちを全て非難するつもりはありません。
ただうちの父にかぎっていえば、甘えてるとしか思えませんでした。もっと言えば、ここまで多くの人に迷惑をかける存在であれば、命を絶ってくれと何度も思いました。
毒親は自分を正当化し、周りを非難します。
自分たちの少しばかりした善行は永遠に語り続け、人からされたことに対しては忘れ、ささいなことに根に持ち、批判して、攻撃してきます。
彼らには少しの同情すら命取り。
もはや私にはあの人たちは親ではありません。
