子どもがまだ幼稚園児のとき
ゲームは遠ざけていたけど、子どもは友達の話を羨ましがっていて、
ある日お友だちの家からこっそりと、カードを1枚持って帰ってきてしまった。
それを見つけた私は、子どもを諭すように話したけど、「知らない」「まちがった」と、ウソでごまかそうとした。
私は全てのことがすごくショックで、どうしたらいいか分からず、ただ落ち込むことしかできなかった。
その時、すでに私たち夫婦は会話をしてなかったけど、意を決して夫に相談した。
「どうしよう…
絶対してはダメなこと、きちんと伝わったかな?」
返ってきた言葉は…
「しょうがない。だいたいあの子、変やん。普段からウソもつくし」
「お前が悪いねん」
自分の子のこと言ってる?
そして私だけのせいなの?
何をどう間違っても、そんな言い方ってある?
怒りとか悲しみとか、そういうの全部すっ飛ばして、心がスン…って無音になった。
心電図モニターが直線になって「ピー」って鳴る、あの感じ。
なぜこんな男に相談したのだろ。
これまで、誰と子育てをしていたんだろうと思った。
これは、あのときの記録。
一生忘れられない、夫のあり得ない人間性の記録。
そのとき、心の迷子になった私を助けてくれたのは、ホットラインのおじさんだった。
次回に続きます。
