友達のお母さん、80歳が手を骨折して手術後、病院から老人保健に移ったと聞いた。
胃の手術もしてたから、病院では持ち込み食が許可されていたのに施設では禁止だったと文句。
病院では普通に嚥下ができて自己摂取できる人は、見守はしないから許可されていたのだと思う。
これが、手が空いてる時に介助しなければいけないレベルだと持ち込みを許可したとしても、中々手は空かないから禁止となるか、賞味期限切れで廃棄するときは家族連絡したりしないといけない。
認知でもあろうもんなら、腹を壊されては困るので、持ち込み禁止となる。
普通の病院では、食べ物で窒息を看ることは、ほとんどない。
何故なら、誤嚥性肺炎や窒息を恐れて事前に嚥下状態を査定してリスク患者さんには、半固形物やトロミ付きの物を提供していくからだ。
このことで、患者や家族からの叱責をもらうこともあるが、責任をとらないといけないのは介護や医療者なので、患者家族の意向だけに沿うことはできない。
前居た療養型の病院では家族や患者の希望が強すぎるときは、家族が来た時に食べさせることを仕方なく許可していたが、窒息誤嚥してもこちらは責任は取れないと重々話していた。
それでも、誤嚥窒息した場合は酸素吸引や抗生剤点滴に解熱剤とかは行く。
療養型医療施設や介護施設はマルメと言って、薬剤は使えば持ち出しになり、お金はもらえないことを知ったときには、びっくりした 👀❗
ちなみに老人保健施設は介護費用のマルメで薬は施設持ち出しになるらしい。
だから嘱託医が要らないと判断した薬は中止となりジェネリックに変更して行くらしい。
不思議なことに薬を減したら元気になるご老人も多いと、施設に勤める看護師友達から聞いた。
さて、また食べ物のことに戻ろう。
老人保健施設は普通に自分で食べるお年寄りが窒息して救急搬送…なんてことを経験しているし、認知の人がポリデントを食べて救急搬送なんてことも経験しているから、管理は厳しくなるのは当然のことなのだ。
足腰おぼつかないけど、自分では独歩であるけると勘違いするご老人ばかり集めて少ない人数でお世話しているのだから、どんな対策を取っても転倒骨折は回避できないのだ。
曾祖父母や祖父母、父母が加齢に伴い足腰弱り、物事が分からなくなったり、頑固になったりする姿を見たことがある人なら、そんなことは容易に想像できよう。
だけど、今の親を看取る世代は、そういった想像力がない。
これも、見た経験がないのだから仕方ない。
施設や病院にいて安心と言うのは、自分が認知症や足腰立たなくなって、食事もままならなくなった親達の世話を誰かにしてもらいながら、自分は連絡がきた時と都合のいい時だけ顔を見に行けて自分の時間が謳歌できるということと、転けたり窒息したりしたときに本来は自分たちが右往左往しなければならないことを人に肩代わりしてもらっているということ。
そして、それにお金を払っているということになるのだ。
既に自分が50歳以上となれば、老いていくとはどういうことかが、おぼろげにでも分かってくると思う。
生老病死はどの人にも等しく降りかかってくる。
自分の引き際と希望する死にかたは考えていた方がいい。
親の年金の為に、戦後を頑張って生きて来たご老人を無理やりリハビリさせたり胃ろうや高カロリー輸液、呼吸器装着で苦しめたりするのは考えものだ。
クオリティライフ❗
医療や施設に過剰な期待はしてはいけない。
好きな医療と年寄りの自由を重んじるならば、自宅で訪問介護や訪問入浴、介護タクシー、訪問看護に訪問診療を使いまくる方がいいのではないかと思っている。