◆6回阪神6日
阪神11R 2歳オープン 芝1600m 阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)
◎(12)ラシンティランテ
○(18)サウンドオブハート
▲(11)アイムユアーズ
△(10)アナスタシアブルー
△(01)アンチュラス
△(15)トーセンベニザクラ
【見解】
オッズ通り混戦模様。現時点での完成度の高さを重視したい。
【各馬短評】
ラシンティランテ
(牝、父アグネスタキオン、母アドマイヤキラメキ、栗東・友道康夫)
前走の白菊賞は内々で抜群の手応えから直線抜け出し
3馬身半差の完勝。
デビュー時から馬群を苦にしないレースセンスの良さと
ゆったりした気性が最大の武器。
今週坂路で前走以上の時計が出ているあたり
状態はキープしている印象で、
中一週の反動よりも楽しみのほうが大きい。
サウンドオブハート
(牝、父アグネスタキオン、母シンメイミネルバ、美浦・松山康久)
前走の芙蓉S(OP)は、
直線の坂で内にモタれた以外は文句のつけようのない内容。
デビュー前から美坂50.6-11.4の破格の時計をマークしていたように、
このメンバーの中でも最上位クラスの素質馬で、
今後のG1戦線でも好勝負できる可能性が高い。
今回は初の関西への長距離輸送を無事クリアできるか、
再度大外枠でうまく脚を溜められるか試金石の一戦。
アイムユアーズ
(牝、父ファルブラヴ、母セシルブルース、栗東・手塚貴久)
ゆったりした気性と抜群のレースセンスの良さ、
追ってからしっかりしている点が最大の長所で、
現時点の完成度はこのメンバーの中でも上位の存在。
あの気性なら1Fの距離延長も守備範囲。
ここでも大崩れはなさそう。
アナスタシアブルー
(牝、父ファルブラヴ、母ライラプス、栗東・松田国英)
前走の萩S(OP)は、内が有利な馬場に加えて
外枠で行きたがって溜めが利かなかったが、
それでも勝ち馬から0.2秒差に踏み留まった点は評価できる。
血統・気性から距離短縮は間違いなくプラス材料。
新馬戦圧勝したこの距離での巻き返しに期待したい。
アンチュラス
(牝、父ディープインパクト、母アンチョ、栗東・安田隆行)
デビュー戦はコーナーで外に逃げ気味、
二戦目も外枠で掛かり気味になるなど、
気性面に若さが残る現状ではあるが、
初の内枠スタートから好位のインで我慢できた
前走のファンタジーS(G3)が収穫のある内容。
今週単走で鋭い末脚を披露するなど
この中間も引き続き好状態をキープしている印象。
血統的にはマイルも十分こなせそうなタイプだけに、
再度の内枠でうまく溜めが利けば
人気以上の激走があっても不思議ではない。
トーセンベニザクラ
(牝、父ダイワメジャー、母トーセンブリリアン、美浦・柴崎勇)
前走の赤松賞は、荒れた内から鋭い末脚を披露。
出遅れ癖がネックでスタートがカギになるが、
本来はもう少し前目での競馬も可能な自在性のあるタイプ。
決め手に磨きがかかってきた今なら
このメンバー相手でも侮れない存在。
【無印の人気馬】
エピセアローム
(牝、父ダイワメジャー、母ラタフィア、栗東・石坂正)
前走の小倉2歳S(G3)は本質的に短すぎる1200mで
コーナー外に膨れる若さを見せながらも完勝。
ただ、相手関係にかなり恵まれた一戦であったことも確か。
最終追いの併せ馬で遅れたように万全の出来とは思えず、
今回は久々の実戦で仕上がり具合がどうかと、
外枠・一気の距離延長で折り合いがカギ。
ジョワドヴィーヴル
(牝、父ディープインパクト、母ビワハイジ、栗東・松田博資)
兄弟に重賞勝ち馬が並ぶ超良血馬ということで、
ここでもかなり人気を集めるのは間違いなさそう。
ただ、前走のデビュー戦は勝負処での手応えが怪しかったりと
まだ馬が目覚めきっていない現状。
今後の成長が楽しみな素質馬であるのは確かだが、
このメンバーに入ると完成度での見劣りが否めない。
イチオクノホシ
(牝、父ゼンノロブロイ、母レディイン、美浦・矢野英一)
二戦負けなしの戦歴からソコソコ人気を集めそうだが、
前走馬体が減ってテンションが高くなってきた点は気になるところ。
距離延長・長距離輸送で今回は厳しい戦いとなりそう。