中山11R 3歳オープン 京成杯(G3) 芝2000m


◎(02)フェイトフルウォー
○(09)ジャービス
▲(03)マイネルメダリスト
△(05)プレイ
△(14)ノヴァグロリア
△(11)スマートロビン


【見解】


人気が割れそうな一戦。ヒモ荒れに注意したい。


【各馬短評】


フェイトフルウォー
(牡、父ステイゴールド、母フェートデュヴァン、美浦・伊藤伸一)
前走のホープフルS(OP)は、
初の右回りコースで行きっぷりが悪かったし、
勝負処で内にモタれる若さ丸出しの競馬。
それでも地力で3着まで追い上げたように、
素質の高さを改めて示した格好。
このメンバー相手なら決め手上位の印象で、
内枠を生かしたロスのない競馬と
リングハミへの馬具変更の効果に期待したい。


ジャービス
(牡、父ゼンノロブロイ、母トネスボウス、美浦・藤沢和雄)
昨年のHBAトレーニングセールにて
最高価格となる5300万円で落札された評判馬。
前走の未勝利戦はもったまま逃げ切る着差以上の楽勝。
この中間も藤沢和厩舎らしく馬也中心にしっかり乗り込まれており、
今週美坂51.5-12.2のデビュー以来一番の好時計をマークするなど、
さらに素軽さが増してきた印象。
相手強化の今回は試金石の一戦だが、
先行力を生かした前々での粘りこみに期待したい。


マイネルメダリスト
(牡、父ステイゴールド、母ツクバノーブル、美浦・田中清隆)
前走のホープフルS(OP)は、
太目残りの仕上げで凡走したものの、
前々走の葉牡丹賞が好メンバー相手に正攻法の強い競馬。
地味な鞍上への乗り替りで人気ガタ落ちの今回は要注意。


プレイ
(牡、父ロックオブジブラルタル、母マイケイティーズ、美浦・斎藤誠)
一昨年のセレクトセールにて1億4500万円で落札された評判馬。
まだ馬体が緩く良化の余地を残す現状ではあるが、
前々走の京都2歳S(OP)で後続馬に突かれる
先行馬に厳しい流れを克服して2着を確保しているように、
相手なりのしぶとさがあるタイプ。
勝ち切るだけの決め手には欠ける印象はあるものの、
地味な鞍上への乗り替りで人気ガタ落ちの今回は要注意。


ノヴァグロリア
(牡、父ネオユニヴァース、母グロリオーサ、栗東・音無秀孝)
前走のラジオNIKKEI杯2歳S(G3)は、
スタート出遅れて後方からの競馬。
それでも勝ち馬から0.6秒差に踏み止まったことは評価できる。
初の長距離輸送で前走以上にテンションが上がらないかがカギだが、
本来の先行策ならば巻き返しがあっても不思議ではない。


スマートロビン
(牡、父ディープインパクト、母キーブギー、栗東・松田国英)
前走のエリカ賞は、前半1000m65秒台という
超スローペースに落としての逃げ切り勝ちで、
楽な展開に恵まれた感のある一戦。
もともと出遅れ癖のある馬だけに、
多頭数を捌けず取りこぼす可能性も十分。


【無印の人気馬】


ヌーベルバーグ
(牝、父ディープインパクト、母マジックコード、栗東・音無秀孝)
前走のデビュー戦は牡馬相手の中距離戦だったが、
終始外々回って差し切る豪快な競馬。
デビュー前から栗坂52.1-12.3の破格の末脚を披露していたように、
これからの活躍が楽しみな素質馬。
ただ、大トビで本質的に中山コースは不向きな印象。
馬込みで競馬が出来るかなど未知の部分があるし、
相手強化・初の長距離輸送など、
克服すべきハードルの高さもかなり。
一頓挫あってここまで出走が延びた点も気になるところ。