京都11R 3歳オープン シンザン記念(G3) 芝1600m
◎(01)オルフェーヴル
○(12)ドナウブルー
▲(10)ギリギリヒーロー
△(05)アドマイヤサガス
△(04)マルセリーナ
△(16)ヴィジャイ
【見解】
待望の距離延長となる◎に期待。
【各馬短評】
オルフェーヴル
(牡、父ステイゴールド、母オリエンタルアート、栗東・池江泰寿)
前走の京王杯2歳S(G2)は本質的に距離が短すぎた上に、
内にモタれてスムーズさを欠く若さ丸出しの競馬。
ただ、前々走の芙蓉Sではスローな流れを
阪神JF(G1)2着馬・ホエールキャプチャが楽に逃げる展開で
後方から追い込んでクビ差まで迫ってきたように、
決め手はこのメンバー相手でも十分通用するもの。
右回りコース・距離延長と条件替りは魅力。
最内枠を生かしてうまく脚を溜められれば、
一発があっても不思議ではない。
ドナウブルー
(牝、父ディープインパクト、母ドナウブルー、栗東・石坂正)
前走の白菊賞はスローで前残りの展開を大外から差し切り勝ち。
牝馬クラシック路線でも楽しみな素質馬で、
ここなら完成度上位であることは間違いない。
ただ、今回は初の牡馬相手の一戦。
ここまで異常なまでの内有利の馬場が続いてるだけに、
安全策で外回すような競馬だと取りこぼす可能性も否定できない。
小柄な馬だけに馬体がキープできているかもカギ。
ギリギリヒーロー
(牡、父ジャングルポケット、母エイプリルヒロイン、栗東・荒川義之)
前走の札幌2歳S(G3)はスタート決まって好位から正攻法の競馬。
前々走までのような決め手は発揮できなかったにせよ、
好メンバー相手に掲示板を確保したことは評価できる。
今回は久々の一戦となるだけに仕上がり・テンション、
さらに安定しないスタートもカギではあるが、
荒川厩舎らしい地味な調整過程が嫌われて
あまりにも人気がなさすぎるここは、
しっかりマークしておきたい。
アドマイヤサガス
(牡、父フジキセキ、母ベルベットローブ、栗東・橋田満)
前走の朝日杯(G1)は中山マイルの大外枠スタートだったし、
進路が狭くなる場面もあって、全く力を出し切れなかった一戦。
不利のダメージがないかは心配ではあるが、
この中間は今週栗坂51.7-12.4をマークするなど
前走時よりむしろ素軽さは増している印象。
このメンバー相手だと決め手はやや劣る感はあるものの、
デイリー杯2着時の再現に期待したい。
マルセリーナ
(牝、父ディープインパクト、母マルバイユ、栗東・松田博資)
前走のデビュー戦は相手関係に恵まれた一戦だった割に
なかなか前を捉えられなかった点は不満で、
まだ馬が目覚めきっていない印象。
しかしながら、G1馬・レーヴディソールを
調教パートナーとしていたように、
デビュー前から素質を感じていたのも確か。
相手が大幅に強化される今回は試金石の一戦だが、
一叩きの上積みと内枠を生かしてうまく脚を溜められれば、
一発があっても不思議ではない。
ヴィジャイ
(牡、父ディープインパクト、母オイスターチケット、栗東・松田国英)
前走はフルゲート大外枠から終始外を通り、
最後の直線ではレッドデイヴィスが拠れて外に膨らむ不利。
それでも2着(3位入線)まで追い込んできたことは評価できる。
今回は内有利の馬場状態でかなり人気を落としそうだが、
馬込みを苦手とする気性面の若さがあるだけに、
再度の大外枠はむしろ歓迎材料。
決め手はこのメンバー相手でも見劣りしないだけに、
しっかりマークしておきたい。
【無印の人気馬】
シゲルソウサイ
(牡、父Tale of the Cat、母Princes Melissa、栗東・湯窪幸雄)
バレッツ・マーチ・2歳トレーニングセールで1F10.0をマーク。
血統・フットワークからダート向きの印象で、
芝のこのメンバーでは明らかに決め手不足。