【コラム】ビジネスで「コア」を活かすべき理由

「過去の成功体験にすがるな」
とはよく言われますが、この言葉

は一度大きな成果を出してステー

ジが上がると「成功」の定義が
変わることを意味しています。

起業当初の成功の定義は、多くの

場合「経済的自立」です。

根底には経済的欠乏感と自己重要

感の欠如があります。

努力を続け次第にお客様が増え

それなりに月商を稼げるようにな

ると経済的な欠乏感だけでなく、

自己重要感も満たされてきます。

すると「ただ稼ぐ」のがつまらな

く感じたり

「成果を出すのが当たり前」の感

覚になっていたり

「技術的な成長の頭打ち感」を感

じはじめます。

この状態では既にステージが上が

っているので、成功の定義も変化

しています。

多くの場合は「経済的な成長と
精神的充足感の両立」です。

ところが、無意識レベルで成功の
定義が変化していることに気がつ
かず、それまでの行動を繰り返し
ていると次第に歪みが出てきます。

その歪みの兆候は
不安に似た不満です。

経済的にも困っていないし、良い

お客様に恵まれているのに何かが

違うという感じ方で現れます。

「このままの状態で良いのだろう

か？」

この不安に似た不満から目をそら

してはいけません。

なぜなら、この不満はあなたの
「さらに上のステージを目指し
たい」という本音の裏返しだ

からです。

ここで上のステージを目指す具体

的な行動をとれないでいると心の

中のイライラが募るばかりか、い

つの間にか世の中の変化に置い
ていかれます。

そういう方がよく口にするのは

「お客様が競合に流れている」

とか

「ライバルはプロモーションが上

手いから」

という本質からズレた言い訳です。

最悪なのが、前のステージの
成功の定義を引きずることです。

「年商2,000万円が当たり前になっ

たから、次は5,000万円を目指そ

う」

「年商5,000万円以上が成功だ」と

思ってしまうことです。

そうなると経済的充足感とは反比

例するかのように精神的欠乏感が

高まっていき、非常にストレスフ

ルで貧しい人生となります。

日本の高給とりサラリーマンの

多くが強いストレスを抱えている

のも同じ理由です。

サラリーマンならば会社を辞めて

しまえば済む話しですが、経営者

はそうはいきません。

たとえ社員を雇っていなかったと
してもお客様を捨てることになり
ます。

社会的にも問題です。

やはり結論は一つ。

自分の「コア」を言語化して「コア」
を満たすビジネスにつくりかえるこ
とです。

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