北海道で歴史の古い港町、というとやはり函館になるのですが、これもまた坂の多いところです。
膝腰に問題のある私には、徒歩での観光はちと厳しい。さらに古い街並みというのは駐車場があまりなかったりもしがち。
でも、この三年で何度も足を運ぶようになった函館、いっぺんに回らなくても少しづつ観光すればよいのです。
とはいえ、今回も一泊二日の時間のない旅。どこにいこうか。
なんとなく思いつきで元町地区の外国人墓地に行ってみよう、と考えました。
学生の頃に家族旅行、独身時代にも二回、子供が小さな頃に一回と函館に来たのは何度もあるのですが、外国人墓地に来たことは一度もなかったのです。
観光地、とはいっても亡くなった人たちの静かに眠るところ。案外静かなのでは?と思ったら、なるほど確かに静かなところでした。
ここは元々、お寺も沢山あり、その墓地だったんですね。でも幕末にペリーが函館に来た時に、その船に乗っていた水兵二人をここに弔ったのがきっかけで、プロテスタントの信者さんたちも葬るようになったとか。ロシア人墓地、中国人墓地もあり、この写真は中国人墓地。門は大正時代に作られたものだとか。ここからわりと近い所に中華倉庫もあり、同じような赤煉瓦で作られてます。
少し歩けば旧イギリス領事館などもあり、西洋建築が多いところなのですが、とても静かで、ずーっと海を眺めていたくなる景色。
明治維新の時、故郷に帰れず亡くなった南部藩の人たちのお墓もありました。
海が眺められる素敵な喫茶店もありましたけど、私は墓地の前でぼーっと眺めておりました。
耳をすませば波の音が聞こえるようなところです。お店に入ったらそれは聞くことができなくなる。
今回は都合で温泉行けなかったんですけど(今回、実は旅行というより用事があって来ていたので)、来年は温泉も入りたいー。
冬は雪も少ないところなので、実際住みたいレベルなんだよなぁ。仕事さえあれば。
という、現実逃避のお話でした。

