今年最後の漫画の事など 「応天の門」 | 池田独の独り語り

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年末ですねえ。みなさんお掃除してましたか?

私は毎度のことながら、年末ぎりぎりまで仕事です。そしてなんとか元日は休みになりましたが、以後はいつもより短時間ながら仕事する予定です。

今年は珍しくバイトがないのでずっと娘が家にいるのですが、暇だからと漫画掘り起こして読み漁っているのでまったく片付かない・・・

で、たぶんうちの娘は読まないだろうなあと思われる漫画をご紹介。


  「応天の門」 灰原 薬さん


タイトルでお分かりかと思いますが、舞台は平安でございます。

平安京では藤原氏が政権をにぎりつつあった頃、のちに「学問の神様」と呼ばれる菅原道真と、歌人として歴史に名を残す(というけどこの時代に歌で有名といったら、まあ、浮名をながす人だったりもしますけど)在原業平。この二人が偶然出会い、女官の失踪事件を解くことになってしまう。

とにかく「禁断の恋」の噂も多い灰原版業平、イケメンですよー。そして学問オタク道真、ツンでございますよツンで!

今のように明るい照明のない時代って、「ありえないもの」の存在が信じられていて鬼だったり物の怪だったりがあちこちに存在していると信じられていたのでしょう。

おそらくはそういったものの仕業と見せかけて、悪事を働いていたものもいたはず。

頭脳明晰だったであろう道真は、そんな時代をどう捉えていたのでしょう。

頭は切れるけど世間知らずの道真と、世の中を知っているが故のクールさも持ち合わせているのに女には甘い!業平の「ちょっとおかしな」コンビが灰原さんの綺麗な絵で語られています。

監修をなさっている本郷和人さんによる平安時代の解説も、とても読みやすいですよ。

歴史が苦手な人でもぜったい読めます!

正月のお共にいかがでしょうか。現在二巻まで出ています。