乞食の少年
(By Lester Haines)ネット会社を運営している男性が、町の浮浪者にお金を払い、自社の宣伝を手伝ってもらっていることが話題になっている。

シアトルに住むベン・ロゴヴィさん(22)はポーカーのファンサイトを運営している。客を集めるには広告を出すのが一番だが、予算が足りないため大手サイトや新聞社に頼めずにいた。ある時、ハイウェイの出入り口でプラカードを掲げて物乞いをしている浮浪者を見たときに、ふとアイディアが浮かんだ。

「彼らの傍を、毎日何百台という車が通り過ぎてくわけだろ? もし彼らが、自分の宣伝と一緒に僕の会社の『宣伝』もしてくれるなら、クールじゃないか? って思ったんだ」

早速町へ繰り出したベンさんは、自分の広告をプラカードに載せてくれる浮浪者を探して回った。

「最初の一人に声を掛けるときはちょっと緊張したよ。こういうことをしてほしい、これくらい払うから、と言って、聞かれるであろう質問の準備をしたんだ。そしたら、最初に彼が聞いたことは『テープか何か、持ってるか?』 そう!彼は僕が言ったことを100%理解してくれたんだ!」

ベンさんは、現在12人の『乞う告代理人』と契約を結んでいる。宣伝と引き換えに浮浪者に渡すのは「少しばかりの水と食べ物、それから$1~$5の現金」だそう。プラカードを掲げる場所の交通量によって金額は変わるという。

当然、ホームレスの権利を守る市民団体はこの『乞う告』に関しておかんむりだ。「貧困層をダシに儲けるなんて!」とベンさんを非難する声が上がっているが、当の本人は「ま、当たらずとも遠からずってとこだろ」とコメントしている。

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原文では「bumvertising」となっていました。ダジャレを無理やり日本語に訳したのでなんかハリー・ポッターに出てきそうな言葉になっちゃいましたが気にしない。

にしても、5ドルっぱかしで引き受けてあげちゃうなんて、ちょっと人が良すぎる気がしますが。 >シアトルの浮浪者の皆さん