メイクオーバー
(Los Angeles - Reuters)一般人が整形する様子を放映するABCのリアリティー・ショ「エクストリーム・メイクオーバー」に対し、テキサスの女性が100万ドル(約1.1億円)を請求する訴訟を起こした。

突然の番組出演キャンセルに失望し、自殺した姉の慰謝料だという。

訴えによると、デリース・ウィリアムズさんは自分の曲がった歯、落ち窪んだ目、そして小さすぎる胸が手術によって治るものかどうかのテストを受けたあと、番組出演のためにロサンゼルスまでやってきたという。

「デリース・ウィリアムズは、一般的に見て醜い顔立ちである」

裁判は、なんとも無骨な一言で始まった。ドクターの一人は彼女に「シンディー・クロフォードのような笑顔」を約束したという。そして「メイクオーバー」のプロデューサーは番組の準備段階としてスタッフをテキサスに送り、デリースさんとその家族にインタビューを行った。その際、番組スタッフはデリースさんの姉ケリーさんがさも妹のことを醜いモンスターだと思っているかのようにインタビューの内容を操作した。

ところが、デリースさんが整形手術を始める前夜、突然番組プロデューサーが連絡してきて、彼女のアゴの手術に時間がかかりすぎることを理由に出演のキャンセルを依頼してきたのだ。

がっかりしてテキサスに帰ってきたデリースさんを待っていたのは、妹についてひどいことを言ってしまったと後悔し、自殺した姉の亡骸だった。

「デリースは、姉の死の責任は自分にあると思っています」 弁護士は言う。

現在ABCは「この件に関してコメントできる段階ではない」と述べている。

過去にテレビ番組が人の死の原因となったケースとしては、1995年に「ジェニー・ジョーンズ・ショウ」に出演したゲストが、自分がホモであることを他のゲストに番組内でバラされたことに腹を立て彼を殺した事件などがある。

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ちょっと話がややこしいですが、整形しようとしたのは妹のデリースさん、自殺したのは姉のケリーさんですね。情報操作っていうのはマスコミはお手の物で、インタビューの一部を故意に抜粋したり省いたりして、発言者の目的と違う意味合いを引き出したりというのはしょっちゅうやってますね。番組側がどう出るかが見ものです。

ちなみにこの番組は、整形手術真っ最中の様子を流したり(結構グロ)するので有名です。おえっ。