【説明】

食をめぐる問題が多発する今こそ、原点から考えよう。私たちはなぜ、他の生物を殺め、食べ続けなければ生きてゆけないのか。食の安全を脅かしているのは、何なのか、誰なのか。気鋭の科学者による、いのちの講義。

 

【読後感】

口にする食べ物に関する意識を変化させる一冊だ。

食の安全を論理的に述べた、説得力のある内容。狂牛病は現在どうなっているのか、非常に気になる。草食動物である牛に、生まれた時から牛を含めた死骸を煮詰めてパウダー状にした動物性飼料を与えた結果として、元来羊の病気であった菌が牛に入り込み、それが数年をかけて脳を犯し、更には人間まで感染する恐ろしさ。知らないことの恐ろしさは果てしない。食の安全に気を配る意思を再確認させられた。