25周年記念のSRを購入



 IbanezのプレミアムシリーズのSRを買いました。私が買ったのは25周年記念モデルで日本の公式サイトには何故か出てこない製品です。でも普通に国内で売っている店はあるので日本で買えます。私はイケベ楽器で買いました。

 同じIbanezのベースSR500シリーズはネットで検索するといろいろな意見や感想を見ることができますが、プレミアムのSRはほとんどないですね。私が調べても2ちゃんねるの書き込みくらいしか感想がなかったです。今後、いろいろと書いていきます。



要注意!エリクサーの弦が不向き


 まず最初に大きな問題点があるので説明します。エリクサーのコーティングされた弦が工場出荷時に張られているわけですが、弦アースがとれません。その点についてはSR500シリーズも同じなのですが、プレミアムのSRはピックアップがシングルコイルです。そのため演奏中にガリが出たようなノイズがでます。ちょっとくらいのノイズではなくかなり目立ちます。録音はまず不可能。練習に使うだけだとしても耳ざわりです。ノードストランドというメーカーのピックアップなのですが、シングルとはいえどもノイズに弱いと思います。昔、私が買ったフェンダージャパンのディマジオを搭載したジャズベース(フェンダージャパンの中では値段が高い)と比べた感想ですけどね。
 ピックアップはプラスチックのケースでカバーされていますが、そのプラスチックに手が触れるとジ~というノイズが出ます。ストラトのピックアップなどの金属端子に触れてノイズが出るのは当然だと思いますが、プラスチックケースに触れてノイズが出るのはなんだよこれって感じですね。その状態で左手で弦にさわればアースになってノイズはおさまってくれます。ですが、ここでエリクサーだとアースが取れません。私の場合だと演奏中に自分の指がフレットに当たるとジジっとノイズが出ます。ノイズの出方は人によって、購入したベースによって多少違うかもしれませんが、とりあえず誰がどのプレミアムSRを演奏してもかなり目立つノイズは出ると思います。私の場合、右手がピックアップに触れていなくても左手がフレットに当たるとノイズが出ました。

弦を普通の弦に変えれば問題なし。どうしてもエリクサーやその他のメーカーのコーディング弦を使いたい場合はブリッジから自分の手に何かでアースを取るなどの工夫が必要です。




2012年の時点で買えるプレミアムのSR

 
 今現在購入できるプレミアムのSRは弦数の違いは別として種類的に3つだと思います。おそらくはボディのトップ材が違うだけなのではないかと思います。4弦タイプで紹介しておきましょう。


SR1200 定価141750円


$DTMと音楽機材


プレミアムSRの基本的なタイプ。ボディトップにオバンコールという木材を使用。



SR1400 定価152250円


$DTMと音楽機材


数量限定のモデル。ボディトップにフレイムメイプルを使用。価格が10500円高い。おそらく純粋に木材がそれだけ高いのだと思います。そのぶん音がよくなっているというわけではないと思います。ただ、いくらか音の質感に違いが出ているのかもしれないので気になる人は楽器屋で聞き比べてるみといいと思います。でも現実的にそれで違いを読み取ったらかなりの達人。私もそうですが普通の人はなかなかボディトップでの違いなんてわからないと思いますね。


SR4XXV-VNF 定価152250円


$DTMと音楽機材


SRの25周年モデル。他と比べて名前がややこしい。私はチョメチョメブイとよんでいる。ボディのトップにパドゥクという木材を使用。赤い色の木材でとても綺麗です。独特の光沢があります。



コントロール解説



$DTMと音楽機材

上の画像は他人がベースを持っているのを見た目線ですね。自分が持って見た場合は見え方、位置感覚は違います。

1.ボリュームツマミ
 
 普通のボリュームコントロールです。全体的にこのベースのツマミの回す感触はかためです。素材はプラスチック。

2.バランサー
 
 ピックアップの調整をします。センターにクリックがあり、その位置ではフロント、リアを同時に使用してハムキャンセルの効果が出ます。左に回すとフロント、右に回すとリアの比重が大きくなります。ギターのレスポールのように完全にスイッチングの切り替えでピックアップを選択する作りではないです。
 
 ピックアップはノードストランドのシングルコイルを使用しています。音はとても良いのですが、ノイズが目立ちます。バランサーがセンターの位置で使う場合は問題なく使えますが少しでも回してハムキャンセルを解除しただけでノイズが目立つようになります。どちらかに回しきって片方だけで使おうとするときは注意が必要になります。基本的にオーバードライブやファズなどの歪み系は厳しいと思います。

3.3バンドEQ

ハイ、ミッド、ローのイコライザー。フラットの位置にクリックポイントがあります。私が以前から使っているSR505とほとんど同じ感触であり、ほどよいききの強さで良いと思います。
 ベース本体だけでかなりの音作りができます。ただし、よく音作りの幅が広いとか言いますが、現実的には曲やバンドの中での音の調整幅が豊かであるということであって、極端に音が多彩ということではないです。


4.ミッド用セレクター

EQのミッドはスイッチで250Hzと600Hzの切り替えが出来ます。どう使うかはプレイヤーによって様々だと思います。私は基本的に250Hzでカットする使い方です。


5.EQのON,OFF切り替えスイッチ
 
 EQをオフにすることによってアクティブベースからパッシブベースに変わります。純粋なパッシブベースと言ってよいのかどうかは正直なところわかりません。ですが、電池を外しても音が出るのかを試したら音が出ました。なので完全にパッシブベースですね。
 音に関してはアクティブは芯のあるはっきりした音でパッシブと比べると細く感じる。パッシブはストレートに音がぶわっと出る感じ。アクティブと比べると音の輪郭はぼやけた感じになる。といった具合でそれぞれ、それらしい特徴が出ています。私としてはパッシブ用にトーンコントロールがほしいですね。
 


音声データを作成

簡単にアクティブ、パッシブのそれぞれでセンター、フロント、リアの状態で合計6つのデータを作りました。音声データ関係はSeeSaaのほうで記事にしているので移動してください。


http://dokudouru.seesaa.net/article/299934450.html