こんばんは





結婚して娘が産まれて間もない頃

毎週のようにダンナの実家へ行っていた


義両親にとって初孫の娘は

とても可愛がってもらって

義父はお小遣いをくれたり

お菓子を買っておいてくれた

義母は沢山の料理をつくってくれて

手編みのものや色々手作りしてくれた

息子が産まれてからもよく遊びに行った


そんな義両親も年を取ってくると

遊びに行っても嬉しくなさそうだった

ある日家に着いた途端

そんなにしょっちゅう来ないで

と言われた


私は自分の両親から愛情をもらえないから

早く結婚して義両親から愛されたい、と思い

喜ぶと思ってやっていたのに

来ないでってどういうこと?




実の親のことは毒親だと思っているが

娘が産まれた時は本当に嬉しそうだった

今更なんだという気持ちはあったが

自分の娘を可愛がってもらうのは

嫌ではなかった


母は娘を抱いて外に連れ出し

近所の人に孫自慢していた

よくお菓子やおもちゃを送ってくれた


ある日、今日行こうと思う、と電話したら

来ないでくれと言われた




母も姑も自分の生活がある

体もあちこち痛くて辛い

年金生活で余裕はない


ああ、そうだったんだ

孫は可愛い

たまにはいい、でも

来て嬉しい帰って嬉しい

ということ


年を取ると自分のことで精一杯

それはその時にならないとわからない


おもしろいことに

母も姑も夫が亡くなってからは

行ってあげると喜ぶ

勝手なものだ


認知症のおばあちゃんたちは

子供に面倒見てもらおうとは思わない

なんて強気の発言をしていたが

昔に言ったことなんてすっかり忘れて

誰も同居してくれないとか

デイサービスなんか行きたくないとか

自宅に戻りたいとか

どの口が言う?ってくらいわがままだ


母は亡くなって随分経つし

義母ももう90過ぎだ


自分がおばあちゃんたちの気持ちがわかるような

年になってしまったのかと思うと

今後のことも簡単に想像できてしまう


今までのことをすっかり忘れて

わがまま放題のBBAになるんだろうな


やだやだ



最後までお読みいただきありがとうございました