境界線が判らない、それは最近の僕個人のライブハウスライフにて思う事。
ライブハウスにおけるサブカルチャー的なアンダーグラウンドシーンの面白さや、地下アイドルの魅力については高円寺ミッションズで出会ったセルフプロデュース型アイドル、なの小夕子(先月30日の四谷アウトブレイクで活動休止)さんのライブをキッカケに3年程前から慣れ親しんできたが、アイドルの娘がバンドをやっていたり、最近はバンドとアイドルが対バンするイベントに遊びに行く機会が増えたりで、もはや境界線がわからないというのが先に述べた個人的な心情だ。
僕などはジャンルや演奏形態に関係なく、好きだから好きで通してしまうのだが、アイドルファンの方から「自分等みたいなヲタクがイッパイ来ても大丈夫ですかね?」と訊かれたり、好きになったバンドの女性ヴォーカルがアイドルで、ライブに遊びに行ったら超アウェイだった!といった個人的な経験から、無理して周りに溶け込もうとしたりはせずに、それでも恐る恐るはトライしてみるといった感覚は、初めてパンクバンドのライブを観に行った時に近い感覚だなと、書いていて気付いた。
2015年12月26日に東高円寺ロサンゼルスクラブで観たFICE座RAINBOWの企画も、主催のFICE座RAINBOWがアイドルとバンドが合体したようなバンドであり、イベント全体も地下アイドルやサブカルチャー的アンダーグラウンドな作風の演者さんで構成されており、高円寺=パンクやサイケデリックといった世界とはまた違った、高円寺のライブシーンのコアな部分を体験出来た楽しいイベントだった。
この日は新宿モーションで出会った少女式ヱリスというバンドを目当てに遊びに行ったのだが、東高円寺に足を運ぶのは5年半ぶりくらいで、高円寺駅から歩いて道を間違え(普通なら間違う道じゃない)、さらには店を勘違いしてUFOクラブへ行ってしまい、会場に着いたら少女式ヱリスの持ち時間60分のライブは序盤20分くらい終わっていた。
少女式ヱリスというバンドは大正~昭和初期の日本をコンセプトに、妖しげな世界観をポップな楽曲で表現するバンドで、大正時代の女学生の様な衣装の美少女アイドル的な女性ヴォーカルを始め、ギター、ベース、ドラム、の各メンバーがバンドのコンセプトに合わせた衣装を着て演奏したりと、結成1年のバンドながら音楽とヴィジュアルの両方で僕を魅了しているバンド。
2月に発売されるコンセプトアルバムに収録される予定の新曲2曲が初披露された他、持ち時間が長いので普段はMCをしないメンバーまで喋る場面もあり、少女式ヱリスだけを観に行ったとしてもファンには価値のあるライブだった。
少女式ヱリスのドラマーあをいさんは主催のFICE座RAINBOWの他、複数のバンドで活動する女の子で、即興演奏が主体のバンドで叩いているライブも観た事があるのだが、この日はFICE座RAINBOWのメンバーとして転換時間に他の女の子と司会進行役を務めたり(あをいさんの普通の女の子な面を初めて知った)、とライブを2ステージこなすだけでも大変なのにな活躍ぶりで、あをいさんのファンである僕はアイドルファンの方が9割な客層の中で、イベントを最後まで観ようと決意。
持ち時間60分のピックアップアーティスト枠では、主催の他に今月11日にラストワンマンを行うソラ豆琴美さんというアイドルの娘のライブが面白かった。
秋葉原の歌のお姉さんというコンセプトの女の子で、最近はアイドルの娘のライブを観る機会が多い僕は楽曲やステージでの見せ方などを冷静に観てしまうのだが、彼女に関しては楽曲もキャラクターも最後まで飽きずに楽しめたし、次のワンマンがラストと聞いた時は本当に残念に思った。
主催のFICE座RAINBOWは女性のツインヴォーカルの歌う明るく楽しい楽曲と、ドラマーあをいさんの他はイカツイ男性陣である楽器隊にゆる厚みのある演奏に数人のダンサーを加えた編成で、おバカな(良い意味で)パーティーロックバンドって感じが楽しかったし、今年8月に15周年アニバーサリー企画をやるとの事だが、ゲストを迎えて50曲のオリジナル曲を演奏するイベントになるそうで、そちらも気になるところだ。
境界線がわからないとは引き続き今年も感じる事と思うが、その場を楽しむ事が大事なんじゃないかなと、僕は僕のスタイルを突き詰めて行こうと思う。