等級別総合原価計算の具体例
この記事には改訂版がございます。改訂版は等級別総合原価計算をご覧下さい。
等級別総合原価計算の具体例についてお伝えします。
資料
- 生産データ(完成品:1級品…100個,2級品…200個)
- 原価データ(完成品総合原価:1,600,000円)
- 等価係数(1級品:1.2,2級品:1.0)
- 期首仕掛品及び期末仕掛品はないものとする
これらの資料をもとに下の等級別総合原価計算表を作ってみましょう。
考え方
まずは積数の欄から埋めましょう。
積数とは等価係数に各等価級数の生産量をかけて求めた数のことで、完成品原価をどのような比率で配分するのかを表します。
- 1級品の積数(120)=等価係数(1.2)×生産量(100個)
- 2級品の積数(200)=等価係数(1.0)×生産量(200個)
次に完成品総合原価を積数の比で配分します。
- 1級品の完成品原価(600,000円)=完成品総合原価(1,600,000円)÷積数の合計(320)×1級品の積数(120)
- 2級品の完成品原価(1,000,000円)=完成品総合原価(1,600,000円)÷積数の合計(320)×2級品の積数(200)
あとは、それぞれの完成品原価を生産量で割って単価を求めます。
- 1級品の完成品単価(6,000円)=1級品の完成品原価(600,000円)÷1級品の生産量(100個)
- 2級品の完成品単価(5,000円)=2級品の完成品原価(1,000,000円)÷2級品の生産量(200個)
これらの数値を等級別総合原価計算表に記入すれば解答になります。
解答

1級品の完成品単価と2級品の完成品単価の比は等価係数の比と同じになります。
- 6,000円:5,000円=1.2:1.0
これは、そもそも等価係数が完成品単価の比を表すものだからです。
等級別総合原価計算は完成品単価の比が等価係数と同じになるように完成品総合原価を各製品に配分する方法だといえます。