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それは酷く、醜態な悪夢にもにた残像だった。

目を閉じるのもイヤになる、その時間は刻一刻と迫っていた。ゆっくりとしたスピードで、でも決して遅くはない
いつか自分がその残像に飲み込まれてはしまわないか、そんな心配をしてしまう、そんな気配をもったものだった。

母がいなくなってから、その感覚が脳裏をちらつく。
嗚呼まただ。そうつぶやくもその残像からは返事はこない。

有るものは酷く醜い感覚とリアルさを増す気配。
目を瞑るのも億劫になる、怖さに支配されそうになる。この時間帯がなければ、どれだけ楽だろうか…そう考えたのももう厭きた。

深夜二時前後
人間が一番寂しさを感じる時間帯。

母がいなくなって家庭もかわった。

昔は俺もやんちゃな子だった。昔と言っても小学校低学年。
学校の花瓶を割って母があやまりにきた事もあった。

それでも母は俺を怒ることはなく、石鹸の香りをまとった優しい手で俺の頭をなでてくれた。


今更になってフラッシュバック。目の冴え様から今は午前二時だろう。慣れている、この感覚に。


母が亡くなってから、俺は周囲に迷惑のかけない子になった。
テストの点数も、日頃の行いも。
「父子家庭だから」と云うそんな事を言われることを極端に嫌った。
だから俺は、自分のわがままを延々と閉じこめていた。



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いろいろ捏造ですいません。水栄大好きなんです
栄口がキャラ違います。病み気味な上億劫です。

…続いたりします。