親と子の問題を歌った歌となれば、特にロック・ミュージックなら必ずと言っていいほど、子から親つまり子の立場から親について歌った歌がほとんどだろう。それが定番であり流行りだったろうし、カッコいいということになるんだろう。
そんな時勢のなかビートルズのどの曲だったか、俺たちの立場はそうじゃない、あんな歌い方もしないと異を唱えたのがザ・バンドのロビー・ロバートソンである。
世界中どこにでも当たり前に親と子関係があり、それぞれがそれぞれにそれぞれの問題を抱え悩み生きているのが今も変わらぬ現実だ。一方から一方的な見方で一方的に語られるのは、どう考えてもおかしいのである。
1969年ロック界を揺さぶったザ・バンドのデビュー・アルバム『ミュージック・フロム・ビッグピンク』その一曲目が、親と子の問題を親の立場から歌った「ティアーズ・オブ・レイジ」である。明るく華々しくリズミカルなオープニングの常識を覆した、暗くて重く引きずるようなサウンドに、父から娘への思いが歌われていく。
当時やはり親という立場にいた自分でありながら、その歌の深意など理解に至らず、ただサウンドの異様さに反応するのが精一杯だった。
親の立場からとは、子どものことを分かった上でのことであり、子どもをおもいやる気持ちが歌になるはずである。人をおもいやる気持ちは双方向のはずである。
歌というかたちにロックという風潮に流され、我をわすれて家族を疎かにした親たちへ送る一曲、それはやはり
子どもからの ゛怒りの涙 ゛じゃないだろうか。
そんな時勢のなかビートルズのどの曲だったか、俺たちの立場はそうじゃない、あんな歌い方もしないと異を唱えたのがザ・バンドのロビー・ロバートソンである。
世界中どこにでも当たり前に親と子関係があり、それぞれがそれぞれにそれぞれの問題を抱え悩み生きているのが今も変わらぬ現実だ。一方から一方的な見方で一方的に語られるのは、どう考えてもおかしいのである。
1969年ロック界を揺さぶったザ・バンドのデビュー・アルバム『ミュージック・フロム・ビッグピンク』その一曲目が、親と子の問題を親の立場から歌った「ティアーズ・オブ・レイジ」である。明るく華々しくリズミカルなオープニングの常識を覆した、暗くて重く引きずるようなサウンドに、父から娘への思いが歌われていく。
当時やはり親という立場にいた自分でありながら、その歌の深意など理解に至らず、ただサウンドの異様さに反応するのが精一杯だった。
親の立場からとは、子どものことを分かった上でのことであり、子どもをおもいやる気持ちが歌になるはずである。人をおもいやる気持ちは双方向のはずである。
歌というかたちにロックという風潮に流され、我をわすれて家族を疎かにした親たちへ送る一曲、それはやはり
子どもからの ゛怒りの涙 ゛じゃないだろうか。