友がみな われよりえらく 見ゆる日よ 

花を買ひ来て 妻としたしむ

 石川啄木さん

 

はるか大昔、この短歌をしみじみ味わいながら

「妻がいるだけ良いじゃないの、私なんかバツイチよ」

なんて思ったものです。

 

友人、知人の華々しい成功や活躍、安定した幸せな人生話などを聞くと

(うわ〜それはすごい!)という羨望ととともに気持ちの奥の方がザラザラしてしまう。

 

そして自動的に心の中で

「自分、もうすぐ60歳になるっていうのに

何をモタモタしているんだ。

まだ「何か」を探そうと焦っている。

まわりはもうみんな、人生の上りで幸せだというのに」

と自分をこき下ろしてしまう不安悲しい

 

それから

「私って実はすごい、前へ進みまくっている。

だから安心して挑戦し続けよう。

周りなんか気にならないくらい、自分の世界に没頭して

ぶちかましてる!

そもそも、まわりに幸せな人たちがいるってすごいことじゃん!」

と、もう一人の自分が自分にエールを送るのだ。

 

そうだ、そうなのだ。

毒なんか投げ飛ばしてしまえ。

どこか彼方に投げ飛ばしてしまえ。

トイレに流してしまえ。

 

ジムで運動してくるわ!