ピクチャーブライド。
写真花嫁。
ハワイが大好きになってから、
ずっとずっと
このテーマが私の心の中で
熱を持ってる。
野心を抱き、海を渡った人たち。
約一ヶ月という、今では考えられないほどの長い船旅に
心身を弱らせた者も多かった。
豪華な作りであるわけもなく、
波に翻弄され続ける船に耐えられず
海に飛び込んだ人もいるらしい。
やっとの思いでハワイの地に降り立ち、
写真で見た未来の夫を探すも、
見る影もないほど写真と違う容姿だったり、
はるかに年老いていたり、、、、
そんなことは当たり前だったという。
優雅な暮らしを夢見ていたはずが、
白人宅で女中をすることになったり、
炎天下の中での肉体労働をする日々。
でも、もう日本へ帰れない。
日本に残した親にお金を送らなくてはいけない。
そもそも、もうあんな船旅をしたくないから
日本に帰らないという女性もいたという。
そんな日々を過ごしながら、
自分の家族を作り、
仲間を作り、
日系人の街を織りなして行ったのだ。
『もう戻れない、だから、ここで踏ん張る』
この思いに私はぐっと胸をつかまれるのだ。