
先日、ドキュメンタリー映画『ヒポクラテスの盲点』(監督・大西隼)を観てきました。
この作品は、新型コロナワクチンの後遺症問題を科学的な視点から検証し、医療の「倫理的盲点」に迫るドキュメンタリーです。
SNSでは公開直後から話題になっていて、
「感情的ではなく、冷静で誠実な映画」との声も多く見かけました。話題性もあってかお客さん沢山入っていました。
🧬 『ヒポクラテスの盲点』の概要とテーマ
- タイトル:ヒポクラテスの盲点
- 監督・企画・編集:大西隼(テレビマンユニオン所属)
- 公開日:2025年10月10日(新宿ピカデリーほか全国公開)
- 上映時間:約100分
- 公式サイト:hippocrates-movie.jp
監督の大西隼(おおにしはやと)さんは、東京大学大学院博士課程修了の理学博士。
そして、かつてはワクチン推進派であり、
自らも3回のワクチン接種済みで当時は社内で職域接種の推進役だったそうです。
そんな大西監督が、自身の経験と科学的データをもとに、
被害者・医師・遺族・推進派の声を集め、
「何が起きていたのか」を検証しています。
映画の中では、京都大学名誉教授の福島雅典先生が中心となり、
ワクチン後遺症の科学的メカニズムや免疫の問題を丁寧に解説。
難しい内容も、医療現場のリアルな証言とともに描かれていました。
👨⚕️ 名古屋の風景と福島先生の登場
名古屋在住の私にとっては、
スクリーンに映る街の風景がとても身近に感じられました。
名古屋での舞台挨拶には、
福島雅典名誉教授ご本人も登壇されたそうです。
その回で観たかったなぁと思いました。
🧠 推進派への取材と誠実なアプローチ
印象的だったのは、
監督が「推進派にも取材オファーを出した」という点。
結果的に、承諾してくれたのは
長崎大学の森内浩幸教授(あのファウチ博士とも一緒に働いた経験を持つ方だとか)だけだったそうです。
その事実が、テーマの重さや社会の空気を物語っているように感じました。
💭 私がワクチンを打たなかった理由と打とうかなと心が揺れた理由
私は当初から、打たない派でした。
理由のひとつは、製薬会社が「副反応への法的責任を免除されている」と聞いたこと。
「もし何かあったら誰が責任を取るの?」と疑問に思ったのです。
また、自民党から共産党まで、
どの政党もそろってワクチンを推進していたことにも、「おや?」と感じていました。
ですが、2021年の夏、母が入院していたときには、
「2回接種して2週間以上経っていれば面会可」という条件があり、接種しようかと迷いました。
でも9月になると「感染拡大のため面会禁止」に変わり、
接種済みでも会えない現実に、なんともやりきれない思いをしました。
その条件も書面で渡されたものではなく、口頭で説明されたものでした。
⚖️ “反ワクチン”界隈の分断を見て思うこと
私はどちらかといえば「反ワクチン派」と言われる立場でしたが、
SNS上での誹謗中傷や分断には、ずっと違和感を覚えていました。
打った人を責めたり、
同じ「反ワクチン派」同士で争ったり…。
私は天秤座で、日和見主義なところもあるせいか、
自分と違う考えを排除する空気がどうしても苦手です。
表現の自由はもちろん大切ですが、
「人を不快にさせる自由」は全く別の話。
SNSでは「テレビマンユニオンは大手だから、
この映画はガス抜きでは?」という意見も見かけました。
でも私は、それも含めて多様な意見を受け止めることこそ大事だと思います。
監督もきっと、そういう姿勢で作品を作ったのではないでしょうか。
🕊️ 『ヒポクラテスの盲点』が投げかけるもの
この作品は、ワクチンそのものだけでなく、 日本社会にある「同調圧力」と「検証不足」という構造を描いています。「みんながそうしているから安心」という空気の中で、私たちはどれだけ自分の頭で考えてきたのか。この映画は、“疑問を抱く勇気”を問いかけてくれます。
🎫 上映情報とリンク
『ヒポクラテスの盲点』は、
現在、新宿ピカデリー、アップリンク吉祥寺、ミッドランドスクエアシネマ、KBCシネマほか全国で上映中。
今後も順次拡大公開予定です。