今日は、タオルの話。
たったタオル一枚で、こんなに心がざわつく日が来るとは思わなかった。
台所のタオルを替えるのを、私がすっかり忘れていた日。
そのとき夫が、
「タオルないよ?たまにあるよね」
と、あの例の“いや〜な顔”で言ってくる。
あの顔、ほんとに最近増えてきた。
眉の角度、口元のへの字、ため息の予告みたいな沈黙。
こっちが悪いときもあるけど、
そこまで嫌な顔しなくてもいいじゃない?と思ってしまう。
その前は米の話だった
夫65歳:「備蓄米あるよ、買ってみる?」
毒リンゴ64歳:「いや…美味しくなさそうだからやめる」
その瞬間、
“また出たよその顔”
という、例の表情がスッ…と浮かぶ。
本人は全否定するんだよね。
「そんな顔してない」
「自分ではわからない」
わからないのはたぶん本当なんだろうし、
悪気もゼロなんだと思う。
でも、受け取る側はちょっとずつ削られる。
毎日のちょっとした“いや〜な顔”って、地味に効いてくる。
気づけば、タオルより先に私のメンタルが薄くなってる。
今日の302号室はそんなモヤモヤの置き場。
ここに書くと、少しだけ呼吸が戻る。
タオルも、心も、また新しいのに替えながらやっていくか…。
おしまい。
