タオル一枚で、心が削れる日 | 毒りんごアパート302号室

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日々のモヤモヤや、世の中へのひと言を気ままに書き留める302号室。誰にも言えない本音を、302号室にそっと置いていく場所です。
ドアはいつでも半開き。気が向いたら覗いていってください。

今日は、タオルの話。
たったタオル一枚で、こんなに心がざわつく日が来るとは思わなかった。

 

 

台所のタオルを替えるのを、私がすっかり忘れていた日。
そのとき夫が、
「タオルないよ?たまにあるよね」
と、あの例の“いや〜な顔”で言ってくる。

 

あの顔、ほんとに最近増えてきた。
眉の角度、口元のへの字、ため息の予告みたいな沈黙。
こっちが悪いときもあるけど、
そこまで嫌な顔しなくてもいいじゃない?と思ってしまう。

 

その前は米の話だった

夫65歳:「備蓄米あるよ、買ってみる?」
毒リンゴ64歳:「いや…美味しくなさそうだからやめる」
その瞬間、
“また出たよその顔”
という、例の表情がスッ…と浮かぶ。

本人は全否定するんだよね。
「そんな顔してない」
「自分ではわからない」
わからないのはたぶん本当なんだろうし、
悪気もゼロなんだと思う。

 

でも、受け取る側はちょっとずつ削られる。
毎日のちょっとした“いや〜な顔”って、地味に効いてくる。
気づけば、タオルより先に私のメンタルが薄くなってる。

今日の302号室はそんなモヤモヤの置き場。

ここに書くと、少しだけ呼吸が戻る。
タオルも、心も、また新しいのに替えながらやっていくか…。

 

おしまい。