頑張ったね。

いっぱい我慢したね。

偉かったね。

強かったね。

ホントは、

哀しかったね。

辛かったね。

声を上げて泣きたかったね。

でも、

責めなかったよ。

泣かなかったよ。

笑ってるよ。


ねえ、でもアタシ、ホントは、どうしたら良かったのかなあ?


泣いたらよかった?

責めたらよかった?

独りでなんて生きてけないって駄々こねたほうが良かった?

皆に大声で本当の事を言った方が良かった?

そうしたら、

恨んでくれた?

忘れなかった?

残してくれた?


裏切りが哀しいんじゃなくて。

無かった事に出来る、君が哀しくて。


子供の親は、アタシだけじゃないの。


一緒に笑ってほしかった。

産まれて来た事を喜んで欲しかった。

忘れないで欲しかった。

一緒に暮らす事なんて初めから望んでない。

生温い家族生活も養育費も要らないよ。

只、認めて欲しかった。

自分の子供だって、ちゃんと愛して欲しかった。


でも、駄目だったんだね。

それは君には無理だったんだね。

ホントは、最初から薄々わかってたよ。

無理させててごめんね。

意見押付けてごめんね。

お互い、辛かったね。


もう会えないね。

そんなの、知ってたけど。

それでも、


それでも、何でかなあ?


胸が痛い。



アタシ、頑張ってるよ。

偉かったよ。

大丈夫。

何があっても、アタシはアタシが好きだよ。

たまには泣こうね。

すぐに笑えるの知ってるから。

頑張ろうね。

もうすぐ、

本当にもうすぐ、

そんなこと考えてられないくらい、大変な幸せが来るから。