罪にはならなくても、他人に害を及ぼすことはある。
害がないと思っても、罪になることもある。
たちが悪いのは、当然前者。
うん。知ってる。
だから責めなかったじゃん。
すぐ許してあげたじゃん。
アンタの前では泣かなかったじゃん。
アタシが有害になるのなんか知ってた。
これから足枷になってくのだって判ってるよ。
だけどアンタだって有罪なんだよ。
いつも笑ってるからって罪を犯したことに変わりはないんだよ。
許されたような顔で偉そうに言わないで。
アタシを責めれる部分なんてアンタには一欠けらもない。
潰してやりたかった。
どうしてあの時とことん責めてやらなかったのか。
お腹の子供を盾にして、復帰できない位追い詰めることも出来たのに。
罵る事も、警察に突き出す事も、なんだって出来たのに。
有害なアタシは、泣くことも許されないの。
責めることも許されてない。
縋る事も出来ない。
どうしてなの。
あたしが悪いの?
アタシだって、笑えない日もあるよ。
悲しくて堪らない時だってある。
一度は愛した女でしょう?
もうヤダ。
強がっても、笑ってても、一人は嫌だよ…。
こんなに、こんなに辛いのに、
つらいって、誰にも言えないのは、有害なアタシへの、罰ですか。