なんで怒られたのか全く覚えていないけど、
夜中の2時まで外に放り出されたことがありました。
↑こういうの書くと、やっぱり叱り方って大事だなって思いますね。
まったく何も響いていないから「外に出されたこと」だけを覚えているわけで…。
わたしは横浜市民でしたが、
いわゆる横浜の田舎の方に住んでいたので、
わりとまわりは自然豊かでした。
テラスハウスのようになっている賃貸で、
コの字型の突き当たりの窪んでいるところが私の家でした。
そこの玄関に、真っ暗な中、
小学生がひとり、ポツンとずーーーーっと座っているのです。
最初はきっと抵抗したのだと思いますが、
もう何を言っても入れてもらえないと気づいてからは、ただ静かに座って時間が経つのを待ちました。
働いている人たちが帰ってくる時間もとっくに過ぎ、ひとけがなくなると、
地面にはたくさんナメクジが出てきました。
私はひとりぼっちじゃなくなったことがうれしくて、たくさんいたナメクジを眺めていました。
さすがに寝る前には家に入れないとまずいと思ったのか、急に母が玄関を開けて「入れ」と言いました。
ああ、やっとおわった。
そう思って家の中の時計を見ると、
夜中の2時でした。