元マッキンゼーの赤羽雄二氏の著書を拝読しました。


「ゼロ秒思考」とは、「A4の紙に“1枚1分”」でメモ書きをすることにより、即断力を高め、思考の質とスピードを上げるメソッドです。


このポイントは、誰にも邪魔されずに思ったまま書くことと、書くことでモヤモヤで不確かな思いが明確になること、この二つだと思いました。


前者は、普段から上司や同僚からアレコレ言われ続けることで、自然と自分の考えが硬直しているのをほぐしてやる、解放させることと思います。


後者は、曖昧な記憶を書き留めることで、忘れない形にする。それによって、安心感が生まれることと思います。


基本的にこの本では、兎に角メモを書き続けることしか書かれておらず、疑心暗鬼にもなりますが、私には思い当たる節があります。


普段の仕事でも、アレコレ言われ続けると、自分の考えが出てこなくなるし、言われた通りに合わせないと、と自然に思ってしまうと思います。


そして、寝る時に不安に思うのは、頭に思い浮かんだことが形になっていなくて、忘れてしまう家という思いから、ではないでしょうか?


とても平易な文章で書かれていますが、簡単で、試す価値のあるメソッドだと思います。