あたしのラスト万博の日に
イタリアパビリオンで見た数々の展示品に
大層感動しましたので
それに6時間も並んだことだし
細かく記録に残したいと思います
イタリア館に残念ながら行けなかった方
行った方にも見ていただければ幸いです
イタリアパビリオンを見るにあたり
お勉強をしました
ギリシャ神話まで調べたわ🔍
と言っても
YouTube見たり
ChatGPTくんに聞いただけだけどね
万博内の海外パビリオンって
映像に頼ってるとこが結構多い中
イタリアは海を越えて実物、しかも国宝級の本物を
日本に持ってきた
日本人はイタリアのことをよく知っているから
日本に持ってくるのに努力が必要な展示物か
そうでないかを見抜くと
貴重な展示物をたくさん持ってきて
日本人を驚かせるパビリオンにしたかった
10年前のミラノ万博の時に
日本は、和食をテーマにした日本館を出して
それがものすごくバズり
日本館は10時間待ちの大人気パビリオンとなり
日本は、ミラノ万博を大成功に導いた国
と言っても過言ではないから
日本が万博をするときには
その時の恩返しをしなければならない
とイタリア政府は、今回の万博が始まる前に
このように意気込みを語ったとのこと
今回、イタリアだけじゃなくて
バチカン市国もパビリオンとして参加
バチカン市国が万博でパビリオンとして参加するのは
今回がはじめて
地理的にはイタリアの中にバチカン市国があるから
パビリオンも中央にバチカン市国をおいて
その周りをイタリアって感じにしてありました🇮🇹
入り口手前にあった
ミンモ・パラディーノの巨大なアルミの彫刻⛑️
建物はコロッセオを見立てた感じで
室内に入る前にもいくつかの作品の展示が
これ
は隈研吾さん作のシャンデリアらしい
隈研吾さん作のものって
万博にいっぱいあって、すごく忙しかったのでは
室内に入るとまずは映像を
劇場空間の嗅覚演出として
イタリアの有名な香水ブランドがポプリの香りを
漂わせてたようだけど
香りしたかな
映像が終わるとスクリーンが開いて
なんかこの演出に感情がゾワっとしたわ
まず目に入るのが
来年のミラノ冬季オリンピックのトーチ
想像よりずっと小さかった🫢
左がオリンピック用、右がパラリンピック用
来年このトーチを使うのね
ミラノは、大阪と姉妹都市だそうよ

戦国時代に日本とイタリアを繋いだ少年、伊東マンショ
本名は、伊東祐益(いとうすけます)
伊東マンショは、洗礼名
戦国時代にキリシタン大名の一族の子として
現在の宮崎県に生まれ
キリシタン大名の名代として
日本とヨーロッパの交流を目的として作られた
少年使節団のリーダーとして13歳で
3年もかけて船旅でヨーロッパに渡ったそう
時代としては本能寺の変あたり
飢えや船酔い、嵐ととても大変な船旅で
そんな大苦労の末
ローマ法王とバチカン市国のサンピエトロ大聖堂で会い
国王使節団を迎えるかの如くの待遇を受けたそう
日本ではじめてイタリアと公式に外交した
使節団のリーダー、伊東マンショを
ルネサンス期の有名な画家に描かせていたということは
大層歓迎されたことが分かりますね
ガラスで囲ってあるので
裏面も見れます
1585年、ドンマンションは国王の孫
とか書いてあるらしい
伊藤マンショの絵画は
日本とイタリアの最初の国交の象徴なので
今回の万博に持ってくるのに相応しい絵画ですね🖼️
でも、伊東マンショたちは
8年後に日本に帰国したとき
日本は鎖国していて
秀吉や家康による弾圧化の中で
大変ツライ日々だったそうです
命懸けでイタリアに行ってきて
ヒーロー扱いされてもいいのに、酷い仕打ち
ファルネーゼのアトラス
ファルネーゼの作品かと思ってたら
作者は不明なんだって
ファルネーゼさんは大金持ちで
美術品をたくさん所有されてたらしく
アトラスもファルネーゼさんが大切にしてたもの
紀元2世紀の作品らしく
日本で言うと卑弥呼の時代🌾
卑弥呼の時代は日本はまだ土偶とかじゃない
イタリアの芸術と日本の芸術の差がすごい
アトラスは、ギリシャ神話に出てくる巨人で
最初の神々たち、タイタンの次の世代がアトラスで
さらに新しい神々(ゼウスとか)が出てきて
タイタンとゼウス側で
どっちが偉いかみたいな感じでケンカになり
アトラスはタイタン側について
結果、アトラスが負けて
罰としてアトラスは天球を一生持たされたんだって
紀元2世紀の作品なのに
天球の星座にオリオン座とか北斗七星とか
間違いなくキチンと刻まれてるのがすごいよね
16世紀半ばに発掘された時は
1部しか発掘されなくて
ない部分は想像で作ったらしい💭
なので太ももとか継ぎ目がありました
なんか卑猥なとこスタンプで隠すか迷ったわ
芸術だから卑猥ではありません
後ろ姿もスゴイ
アトラスの後ろのスクリーンで
天体を投影してたのにしびれたわ
日本にファルネーゼのアトラスが持ち込まれたのは
この万博がはじめてで
レプリカもないのに
2トンの重さもあるものを
日本に持ってきてくれたイタリアの本気がすごい
船で持ってきたと思ってたけど
近くにいた大阪のおばちゃんが警備員に
「どうやって持ってきはったの
」
って聞いてて
「飛行機」って言ってた
飛行機って2トンのものを乗せても飛べるの
で、飛行機の模型の展示もありました
大正9年、ローマから東京まで飛行に成功した木造プロペラ機の実物大レプリカ
ヨーロッパから日本までの飛行はその時が世界初
飛行日数27日
着陸は、東京の代々木公園で
一目見ようと20万人もの人が集まったそう
駆け込み万博来場者数とほぼ同じですね
空間における連続性の唯一の形態
これはイタリアの20セントにも刻まれていて
イタリアを代表する近代美術作品
スピードと動きそのものを表現した彫刻
キリストの復活
ミケランジェロがこの像を掘っていたところ
キリストのほほに黒い線が出てきて
とても神経質なミケランジェロは掘るのをやめてしまった🫷
確かに左ほほにほうれい線のように黒い線あるわ
神様のほほに黒い線が出てきたなら
神経質じゃなくてもイヤになるわね
その後、ミケランジェロは放棄してしまったため
120年間も放置されていたけど
ベルニーニがそのあと完成させたコラボ作品
十字架にくいで打ちつけられたあともしっかり彫刻してありました
分かりずらい💦
これも柵もなく、近くに警備員さえいなくて
大丈夫
と心配になったわ💦
アトラスだけ膝丈の柵と警備員がひとりいた
さてさて、バチカン市国に入っていきます
カラヴァッジョのキリストの埋葬🪦
これはサイズが
縦3メートル、横浜2メートルとかなり大きい🖼️
これまで2Dでしかなかった絵画を
この絵は、光や奥行きを追求して3Dに見える![]()
みんなが乗ってる下の板は突き出て見えるし
光も当ててるかのように見えるよね
この絵を見てる人がその場にいるような感覚にさえ
なってしまう絵画なので
なんか恐怖を感じたのはそのせいね![]()
キリストの復活の次に
キリストの埋葬というふうに
隣りにこのふたつがあるのはここだけ![]()
イタリアでもこのふたつは遠い場所にあるから
続けてみるのが困難だそうよ![]()
ペルジーノの正義の旗
イタリア国外に持ち出されるのは、今回が初
人々が生活の中に宗教的で聖なるものが有形化されている作品です🖼️
いろんな地域の紹介Vもありました📽️
最後に
レオナルド・ダ・ヴィンチのアトランティックコード📝
これはイタリアでもなかなか見ることができない貴重なもの
4枚展示されたけど
これは入れ替えしてるので
時期によって見れるものが違うそうよ📝
あたしが見たのは
ダヴィンチが光と影の勉強のために書いた1枚と
ミラノの教会について書いてあるものが1枚だったよう

といった具合に
本当に国宝級のものが
柵もほとんどなく一度に見れるなんて
とんでもないことよ
ね、イタリアちゃん
時間指定の前売り券みたいだから
長時間並ぶ必要なし
せっかくイタリアから持ってきたのに
まだまだ見てもらわんと帰れんわー
ってとこなのかしらね
これも行きたいぐらいだわ

































