読書感想文みたいなもの…です
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ながい旅

大岡 昇平
ながい旅

前回、角田さんの「それでいいのかよ日本男児?」に触発された訳

ではないのですが…ないと、思うのですが

でも、これ本棚で20年以上も寝てたことも事実です


おかげで、本の帯も完璧です (;^_^A

その帯には


B級戦犯として起訴された東海軍司令官岡田資中将は

軍事法廷で戦いぬく決意をした――。


米空軍の残虐な無差別爆撃の実態を立証するため、

同時に起訴された部下の生命を救うため、

そして東海軍の最後の名誉を守るためであった……。


これは、劇的な裁判の記録であり、感動的な人間の物語である。



著者は論争屋とか喧嘩屋と言われてた大岡昇平さん

しかも気合いが入ってます



 私が元陸軍中将岡田資(たすく)の名を知ったのは、昭和40年の

ことである。昭和43年以来、作品にすることを考えた。

 昭和48年1月「私の中の日本人」(「波」)に、私は中将の遺稿か

次の文章を引用した。



 敗戦直後の世相を見るに言語道断、何も彼も悪いことは皆敗戦

国が負ふのか? 何故堂々と世界環視の内に国家の正義を説き、

国際情勢、民衆の要求、さては戦勝国の圧迫も、亦重大なる戦因

なりし事を明らかにしようとしないのか? 要人にして徒に勇気を欠

きて死を急ぎ、或いは建軍の本義を忘れて徒に責任の存在を弁明

するに汲々として、武人の嗜みを棄て生に執着する等、真に暗然

らしめらるるものがある。


そして書いた。


 戦後一般の虚脱状態の中で、判断力と気力に衰えを見せず、主

すべき点を堂々と主張したところに、私は日本人を認めたい。少

なくとも、そういう日本人のほか私には興味がない。



裁判の記録…

アルコールに浸りつづけた頭にはかなり負担が…

三度読みましたが、理解できたかどうかかなり危うい(笑)



ただ気になった点が


昭和12年7月、日中戦争が始まった。日本陸海航空隊は、南京、漢口、

重慶に無差別爆撃を行なった。日本人がはじめ米軍の無差別爆撃に

対して、なんとなく、「戦争である以上、しようがない」と心の底で感じて

いたのは、戦争に勝つためには、何をしてもかまわない、という通念が

あったためだと思う。


日本人が無差別爆撃を残虐と感じたのは、実際にそれを経験し、被害

が増大し、軍と新聞がそれを言い出してからだった。



戦後60年を経過しても

あまり変わってないのかもしれません

っていうより、そんなに簡単に変われるものではないのでしょう


戦争に勝つためには、何をしてもかまわない、という通念があった


いまでも、その通念ってあるような気がするのですが…


恋するように旅をして

角田 光代
恋するように旅をして

酒がなくていったいどうする、と、だれに対してかすごむように

日々暮らしているわけで、当然、旅先でもほとんど毎晩飲むの

だけれど、何が苦手って一人で飲むのが苦手だ。



すごっ!

酒がなくていったいどうする!!!

まったくもってして反論の余地の無いお言葉でございます。



常々そう思ってはおりましたが、なにぶんにも小心なもので口

にだすことができないでおりました

なので、すっごっ! o(^-^)o



でもですねぇ…



でも、なあ、それでいいのかよ? と、心のなかで叫ばずには

いられなかった。それでいいのかよ日本男児?



なんて部分は、耳が痛っ

何に対して怒っているのか?

(…いや、男性からしてみれば怒られているのかかな?)

に興味をもたれた方は是非ご一読ください


最後の晩餐

開高 健
最後の晩餐

書く上で、また生きる上で、自分に課しているいくつかのことがらが
私にはあるのだが、そのでどころはみな、開高健の言葉である。
で始まる角田光代さんの解説(ちょっとした『開高健論』?)から是非
お読みください!

その中で角田さんは
女と料理が書けたら作家は一人前とどこかで聞いたことがあるが、
はともかくとして、味について書くのは本当に難しい
なんてこと書いてるんですよねぇ(^^ゞ
女はともかくとして…だそうです
空中庭園と対岸の彼女の二冊しか角田さんの本は読んだことがない
んですが、やっぱ女性に対してかなり辛辣な方なんだ…

なんか怖いなぁ、お近付きにはなりたくないなぁ、
なんてこと思いながら解説をよんでると
最後の最後に
グラスに口をつけたら最後まで飲み干しなさい。
これもまたこの作家の言葉であり、私は日々、これを胸の内でつぶや
きながら文章を書き、酒を飲み、そうして日々を生きている。
おお~っ、わたしと共通点があるじゃん
そっかー、角田さん酒飲むんだー、ふ~ん酒飲みか~。
なんか酒飲みってだけですっごい親近感!!!o(^-^)o
それより、なにより、開高さんの本をたくさん読んでるなんて
角田さん要チェックかもしれません…

食の王様

開高 健
食の王様

味覚は主観にすぎず、偏見なのであるから、ブドー糖のアルコール

りだろうと、粒選り米の粒選り水の吟醸嘉撰だろうと、そのときその

でうまく飲めさえしたらいいのだというマカ不思議な鉄則はあります

れど、それをその通りだと認めたうえで、なおかつ、にもかかわらず

遍の銘酒というものはあり得るし、あらねばならない。あってほしい

いうのが私の立場です。



好きなフレーズです (^-^)/

ニヤニヤしながらこの本を読んでたのが一ヶ月ちょっと前

ちょうどワールドカップの決勝戦のころ



フランス人がはたらくようではもうこの時代はダメだ。そのうちひょっと

してイタリア人がウソをつかなくなったなどといいだすんじゃないか。

そうなるといよいよおしまいだよ。お迎えがきたと覚悟しまさい。



べつのところでは



フランス人が勤勉になり、イタリア人がウソをつかなくなったら、そろそ

ろ覚悟をきめたほうがよさそうであるからネ。



なんてことも書いてあるんです

とうぜん、開高さんのことですから

おもしろくてためになるエピソードを交えながら


べつにジダンが勤勉でないなどとは思わないし

ましてやマテラッツィがウソつきだとも思わない

でも、なぜかしら、どことなく、フムフムと思えたりして



なぜ、なにゆえに、なのでしょう?

巷の美食家

開高 健
巷の美食家

の中の一編、『淡麗という酒品』

なにしろ端麗ではなく、”淡麗”ですぞ!

ちなみに、辞書に「端麗」はあっても、「淡麗」はない



それらは”淡麗”そのものであり、みずみずしく爽やかで、

濃く媚びることなく、終始なにげなくふるまっている。



ふ~む、そういう意味なのか

であるならば

某ビール会社?ん、某発泡酒会社??いや某その他の雑酒会社???

どうも面倒なので、某ビールもどき会社にします



であるならば

某ビールもどき会社の「タンレイ○○」って
なんとも大胆不敵なネーミングじゃん (@_@)



ちなみに某ビールもどき会社で一番好きなのは

「のどごし○○」その他の雑酒②であります



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