地元から出てしまっているので、土地勘が無い上に

車だからパトカーから逃げるにも限界がある。


しかも帰宅ラッシュの時間で車も多く、とうとう渋滞にハマってしまった。


他の車に擦りながら逃げるけど、もうこれ以上は進めなくなりOに

「車置いて逃げろ!!」

その瞬間、私の方を見る事もなくOは運転席のドアを開け外へ出たが

車が多過ぎて少しもたついていると1人の警察がOの腕を掴んだ!


離せ!!と暴れるO

私はすぐ助手席から運転席へ移り、運転席からOの腕を掴む警察官の肩辺りを蹴った。


警察官が一瞬ひるんだ隙にOが走った。


Oが走ったと同時に私の足を掴んだ警察官

足をバタつかせる私は簡単に警察官に運転席に抑えつけられた。


あっと言う間に私達は数台のパトカーと十数人の警察官に囲まれた。


あっちこっちの警察官から無線が聞こえ

野次馬や動けない車で辺りは騒然としていた。


残った私達3人は別々のパトカーに乗せられ、あの通り過ぎたはずの警察署に連れて行かれた。