声をかけて来たのは、部活の1つ上の先輩だった。
先輩は握り拳を口に当てて息をしてる。

先輩の後には知らない男の人も同じように握り拳を口に当てて息をしてる。

「先輩?何してるの?」

呂律の回らない言葉で
「みわもしてみる?」

行く当てもないし、チンピラが帰るまでどうするか悩んでたからいいかなと思い
軽い気持ちで頷くと、男の人がビニール袋に液体を入れて、私に渡した。

先輩のようにこれを吸えばいいんだな…

一呼吸、二呼吸としていく内に
だんだん頭がぽわぁーんとしてきた。

そのぽわぁーんが堪らなく気持ちいい!!

この日は外が明るくなるまで先輩達と3人で
公園でぽわぁーんとしてた。