国民に託された任務を果たすために
自分という生き物がこの世から消滅しても構いません
と宣言した人が集う「自衛隊」という組織が
日本と呼ばれる国家に現実に存在しています

自衛官は入隊する際に
「事に臨んでは危険を顧みず
身をもって責務の完遂に努め
もって、国民の負託に応える」
と宣言して「自ら志願して」入隊します。

この出来事をごまかすことなく
最悪の事態を逃げずに想定すれば

国民が自衛官に対して
「自らの命よりも私達の負託を優先させよ」
と要求している
その要求を自ら志願して受け入れる人
それが本来の自衛官である

例えば 地下鉄サリン事件において
自衛隊によるサリンの除去が終わった後
本当に安全が確保されたのか確認すべき人
つまり
除染された場所に最初に立ち入るべき人間は
誰なのか?

この時の為に、そもそも自衛官という人は
存在しているはずなのであって

地下鉄サリン事件の際
陸上自衛隊化学機動中隊を指揮した福山隆陸将

指揮官自らが防毒マスクを外し、
自らの身体で安全を確認した上で
「もう、大丈夫です。駅の使用は可能です」
と駅職員の方々に告げました。


元海上自衛隊の特殊部隊の創設に関わった
伊藤祐靖さんが自らの体験を下に書いた小説
「1人の元自衛隊民間人が時の総理に
拉致被害者の奪還を命じられたら」

拉致被害者4人を奪還せよと命じられたら
25人でゆく
最悪の状況になれば5人は20人の人体を盾に
作戦を継続し任務を遂行する

人知れず北朝鮮に8割死亡する作戦に参加する
こんな頭のぶち壊れている絶滅危惧種みたいな奴に
もうすでに出会っている

そんな頭のおかしい集団のトップが時の総理に要求した事

作戦の目的を明記してくれ

我々は、国家の意思に命をささげるんです
祖国がいかなる犠牲を払ってでも
実施しなければいけないと信じた事
許してはいけないと決めた事
それを貫こうとする国家の意思に
自分の命をささげるんです

それを受けて時の総理が示した作戦の目的とは

「八紘一宇」
建国の理念を貫くために、拉致被害者を奪還せよ。

そんな内容の小説でした。

命の危険がある作業に対しては
最終的には自衛隊に出動命令が出される

てことは
現在の日本に存在する「自衛隊」という出来事
ゴマカすことなく逃げることなく
最悪の事態を真面目に想定すれば

国民が自衛官に対して
「自らの命よりも私達の負託を優先させよ」
と要求している

これは意見の違いとは関係ない
今まさに発生している現実の事実であるはずである

であれば
自衛官が国民に対して何を望んでいるのか
それも受け止められたほうが良いでしょう

小説の中での時の総理の発言

国民とは
国家が目指す理想像に賛同し、
そうなるために自らも努力し、
その恩恵に授かろうとする人の事を言う。

では、国家が目指す理想像とは?
それは建国の詔に書かれている。

これは伊藤さんなりの「国民観」なのでしょう

地球市民を名乗るのであれば
市民運動が大切なのであれば
宇宙意識が大切なのであれば
興味も関心も無いのは仕方が無いかもしれませんが

日本国民を名乗るのであれば
日本という営みに少しでも関わる気があるのなら
地球禁止で勝新のマイウェイがカッコイイと思うのであれば
せめて

八紘一宇の理想を掲げて
日本という国家が始まった

この歴史的事実は受け止められた方が
良いのではないか