先日から、新しいiPod Touchが発売され始めた。



Apple iPod touch 第2世代 64GB MC011J/A 最新モデル

Amazon.co.jp



データ容量も64GBと大きくなったので、買おうかなと

思っていたのだが、すでに1年以上前に出たiPhone

には搭載されているカメラ機能が、今回のiPod Touch

にはまだ搭載されていない。


なんで出し惜しみするんだろう。


単に開発が間に合わなかっただけなのか。


それともう一つ、要望点が。。


iPhoneであれ、新しいiPod Nanoであれ、カメラ機能が

ついていて、撮影した動画をyoutubeへアップロードすること

などもできる。

が、日本の携帯電話に搭載されているカメラの性能に比べる

と、若干機能は見劣りする。


せっかく、Appleは日本市場にも進出しているのだから、

日本メーカーから技術供与を受けるなどして、いいとこどり

の製品にして欲しいなと思う。



あともう一つ、これが一番の要望だが、今は、日本の通信

キャリアの中では、ソフトバンクからのみ端末を供給している

が、NTT DoCoMo や au by KDDI からも端末を発売して

欲しい。


もっともドコモは、Appleとの提携をあきらめたのか、海外の

端末メーカーと組んで、GoogleのAndroid搭載の端末を

供給し始めた。



あと数年は、こうした「欲しい機能が、異なるメーカー・キャリア

間で別々に供給される」という図式が続くだろうが、おそらく

最後は、端末のOSの勝負になると思う。


GoogleのAndroid,

Appleの Mac OS X,

MicrosoftのWindows Mobile

そして、

日本国内で各メーカーが個別で開発しているOS。

また、

北米を中心として普及しているblackberryも独自のOS

を搭載している。



GoogleのAndroidは、OSという面だけでなく、ブラウザなどにも

機能が広がり有望だが、H/Wで優れたユーザビリティーを他に

先駆けて市場に投入してきたのは、Appleである。



今後、以下のような機能をいかにシームレスに連携させ、

H/Wとしての完成度を高めるかということと、既存のさまざま

ビジネスとの提携によって、付加価値を高められることが、

携帯電話端末・携帯が音楽プレーヤーとしての競争

に打ち勝つ重要な要素であると思われる。


 ・電話

 ・音楽プレーヤー

 ・(動画撮影を含む)カメラ機能

 ・ブラウザ

 ・メール送信やOfficeドキュメントの閲覧・編集ができるPDAとしての機能。

 ・GPS機能(と、Google Mapsなどの連携)

 ・ブログ投稿

 ・Twitter

 ・メッセンジャー

 ・スケジューラ(主に企業向け)

 ・ゲーム

 ・Felica

 ・Bluetooth

 ・上記の機能を実現するための通信機能


その意味で、現在ソニーが企画・開発しているといわれる

 ・PSP

 ・携帯電話

の融合機種が、市場にどれくらいのインパクトを持って現れる

かが注目だ。


ここでくれぐれも間違って欲しくないのは、電話とメールと音楽を

聴くことしか目的のないユーザへも訴求力を持つ商品戦略である

こと。

(例えば、ゲームは必須ではない。)


ソニーにとっての課題は変に自社の製品群を無理やり統合させて

PS3に代表されるように、「買う人を最初から限定してしまう」ような

商品を作らないことなのだ。


作ってもよいが、それは、あくまでも、バリエーションの中の一つ

であって欲しい。


実際ゲームが好きな人なら、携帯電話機能搭載のPSPはある程度

訴求力を持つと思う。(電話だけでなく、ブラウザやメール・GPSなど

も欲しいが。)


少なくとも携帯電話という商品が日本だけで1億台以上使われ、

ソニー・エリクソンにとっては、海外戦略も非常に重要である点を

考えて欲しい。


ここで躓けば、ソニーの他の製品戦略にすら影響する大きな経営

判断の誤りとなるだろう。