(会場設定 zep大阪) 独身男性限定ライブ(^^;;;;
(snake)
物心ついたころからわかっていた。
ぼくは「変わった子」。
周りのみんなとは違う。
何か大きくずれている。
物知りで、本が大好きで、勉強熱心で。
幼いころはよかった、それでよかった。
仲のいい友達なんていなくて、
幼い子供のくせして他人の顔色を伺っていた。
必死に、「輪」の中に入ろうと自分を偽っては、
理不尽な役回りに甘んじていた。
いつかきっと、大きくなったら、見返してやると思っていたのに。
でも本当は気付いていた。
ぼくは最下位の人間だと。小学校に入る前に気付いていた。
気弱で、ひ弱で、与えられた役割から抜け出せない。
「さて、死ぬかな。」
大人になってから、何度もつぶやいた。
もう取り返しが付かないと知っているから。
もう逆転なんて出来ないから。
人より出世なんて出来ない。
人より認められることもない。
人より敬われることもない。
そして、誰からも必要とされない。
そんな事実から眼を逸らし続けて、可愛らしい人形を撫でて自分は勝っていると思い込む。
一体誰に勝ったんだ。
見えない誰かと戦っているんだ。
聴こえてくる小さな笑い声。
浴びせられる侮蔑の視線。
鏡は見たくないから全て叩き割ってやった。
嗤われて、蔑まれて、自分が糞の様な人間だと知っているのに、
それを改めて押し付けられると、涙が出てしまうじゃないか。
これから、ずっと。
死ぬまでずっと、ひとりで。
嗤われながら死ぬんだろう。
もうすぐ俺も30歳だ!
そんな、もう取り返しが付かない俺たちを歌う。
ARROW HEAD
http://piapro.jp/content/7hlbo1urdrq91r8e作詞、作曲:snake
guiter:snake
band:Music Maker Producer Edition
これ以上欲しいものなんてない
求めると手に入らないから
悪夢にうなされ 目が覚めた朝
灰色の世界は悪夢の続き
窓の無い部屋で地獄に落ちるだけ
帰り道を忘れて
戻るべき場所も無い
燃え盛る矢のように
敵を求めて咽ぶ
今まで大事に集めたものは
何の役にも立たないと気付き
今更何にも変わりはしない
運命は自分で変えられない
出口の無い部屋で自分を守るだけ
大事なもの失くして
語るべき過去も無い
燃え盛る矢のように
何を求めて迷う
はぐれた渡り鳥は
生きる場所さえ忘れ
静かに消えてゆく
誰にも悟られずに
今までぼくが目指したものは
誰もが嫌がる汚いゴミの山
人から逃げ続けて
頼るべき友も無い
燃え盛る矢のように
全て遠ざけ嘆く
今にも千切れそうな
か細い糸を手繰り
見えぬ何かに祈る
一人では生きられず