小細胞がん そのⅠ | 2022年10月膀胱小細胞がん再発、2024年1月肝臓・肺・リンパ転移ステージ4

2022年10月膀胱小細胞がん再発、2024年1月肝臓・肺・リンパ転移ステージ4

2016年3月 膀胱小細胞がん罹患。2年後上皮内がん。2022年10月に6年経て膀胱小細胞がん再発。2023年4月まで抗癌剤治療するも2024年1月肝臓・肺・リンパ転移。余命宣告される。
残された人生本音で綴ります。


症例は71歳、男性。肉眼的血尿あり前医を受診した。膀胱鏡にて膀胱腫瘍を認 め、CTにて膀胱腫瘍の左尿管浸潤、骨盤内リンパ節・腹腔内リンパ節・鎖骨上リンパ節腫 大を認め加療目的に当科へ紹介受診となった。TUR-BTを施行したところ神経内分泌性を有 した小細胞癌の診断であった。進展型であることから根治切除は困難であるため化学療法 (etoposide+carboplatin)を開始した。2コース終了時点でリンパ節、原発巣は著明に縮小し PRであったが、3コース目施行後より再燃した。セカンドラインの化学療法(amrubicin)を 行ったが臨床症状の改善はみられず初診時より約5か月で死亡した。肺小細胞癌において初回 化学療法が無効、もしくは有効でも3か月以内に再発するものに対してamrubicinの有用性が 示されており、これに準じて本症例でもamrubicin療法を行ったがその効果を見る前に死亡し た