2018年最後のユース活動は埼玉県越生町の『大高取山』という標高370mほどの山でのハイキングとなった。なぜこんな地味な場所で2018年を締めくくるのか。誰がこの場所を選んだのか。それは他ならぬ私であるが、関東の隅々に住む部員からのアクセスが一番良いのがこの場所だったというのがこの地を選んだ理由である。

今年最後の旅が最悪の旅になるのではないかという懸念を抱きつつ、当日を迎えた5人の無名戦士であったが、その心配は良い意味で裏切られることになった。長い山道を抜けると、そこには宗教施設のような巨大な建造物が私たちを驚かせた。第二次世界大戦以降の世界の名もなき戦没者を悼むために造られたというその施設からの眺めは格別で、東京スカイツリーを見ることが出来るくらい、空は澄んでいた。

山頂で湯を沸かして作ったカップヌードル・カップスープは、大寒波の中で登山という馬鹿げたことをした5人の身体を温めた。最高の味だった。

帰りに温泉に浸かり、その後卓球を楽しんだのだが、それについて語ると、ただの旅行サークルの遊びのようで部活っぽくなくなってしまうので、割愛させていただく。何はともあれ、2018年を締めくくるに相応しい旅となった。来年も、様々な場所へ旅したい。

 

                                 執筆者:小林 佳