『善人村の村祭』は赤川次郎の『幽霊列車』の中の短編のひとつ。
この物語は、なぜか今も私の脳裏にこびりついている。
ひょんなことから善人しかいないという善人村を訪れることになった主人公の刑事。
そこでは外からの客を異常なまでにもてなすという風習があるようで、ホントにすごく接待される。で、なんか変だなぁと思ってるとヨソ者の自分たちを生け贄にした狂気の祭りが始まっていく。
というような話。
狭い集落に住む村人が、日ごろの鬱憤を晴らすのがその祭りの目的で、不定期で行われているというストーリーのベースに異様なリアリティを感じて今でも覚えているんだと思う。
閉鎖されたコミュニティで全員が口裏を合わせてしまえば(もちろん警察も含む)、どんな奇抜なトリックよりも恐ろしい状態が生まれるんだなぁ、と思った。
郷に入っては郷に従え、と言うが入ってはいけない郷もあるんだろうなぁ。