こんばんは。

保育園にお子さんを預けていらっしゃる方の中には、所謂「延長保育」の利用をされている方も多いかと思います。

園によってまちまちですが、認可保育園の中でも保育時間の長い所となると、最終のお迎えが20時台というお子さんもいらっしゃる事でしょう。

大体18時過ぎの保育となると、軽食やおやつが出たりといった所が多いと思いますが、夕食を園で食べるという子も居るでしょう。

一口に保育園に通っていると言っても、朝8時台から夕方16時位まで、大体8時間前後の保育時間の子も居れば、早朝保育も延長保育も申し込んで、0歳児さんでも12時間以上保育園で過ごすお子さんも居るわけです。

そこで親御さん達が不安になったり、周りの人達から指摘されたりするのが、今日のタイトルにもなっている、「長時間保育が子供に与える影響」についてです。

これについては、様々な観点から色んな議論がされています。

「良い影響を与えない」
「いや、親子の関わりは時間よりも密度であるから問題ない」
「かわいそうだ」
「いや、うちの子は保育園で長時間保育を受けてきたが、いい子に育っている。問題ない」

発言する人の立場も価値観も違うわけですから、結論など出ません。本当に色んな意見が出ます。

データがあるとか無いとか言ったところで、世界中の全ての子どもの発達について、保育時間との関係についての厳密なデータを生涯に渡って取り続けること等不可能です。

じゃあこの議論や観点は不毛なのか?

そんな事はありません。

「親子の関わりにおいて、大切なのは時間よりも愛情や密度である」

うんうん、と頷いてしまう言葉ですが、「子どもへの愛情」」「親子関係の密度」とは一体何でしょうか?

これを考えるには、ひとりの子どもが成長する過程というものを、しっかりと見据える必要があります。


保育園で長時間保育を受けている子が小学校に上がるとどうなるのでしょうか?

小学校は、保育園と違い、朝早くから登校させて、先生に面倒を見てもらうこと等できませんから、早朝保育を利用していたご家庭では、親が出勤したあとで、子どもが鍵を持って登校する、ということもよくあります。

では下校は?

小学校の授業が終わり、普通に家に戻っても、誰もいません。

そこで、お子さんに鍵を持たせるか、学童保育に入れるかという選択が必要になってきます。

地域にもよりますが、学童保育にも延長がある場合も有り、最終18時台や19時台というところもあるようです。

学童保育の子達の下校についても、集団下校のところもありますが、学童の子達だけでの集団下校となると、通常時刻で帰る子達に比べて少人数になりますから、冬場など、17時ともなれば真っ暗な中を帰らせるのは不安だということで、あえて学童には入れず、鍵を持たせて通常下校の時間に友達と下校させるという方もいらっしゃいます。

更に小学校に上がると、保育園の時には無かった「夏休み」「冬休み」「春休み」といった長期休みというものがありますから、親が仕事で家に居ない子は、その間も学童に通い、一日中そこで過ごすか、家に子どもだけで居たり、祖父母に面倒を見てもらったりという「やりくり」が必要になってきます。

祖父母との同居家庭や、すぐ近くに面倒を見てくれる身内が居ればいいですが、頼れる人が居ない場合、この学校の長期休みの期間というのは、働く親御さんにとって本当に悩みどころだと思います。

そして、子どもは中学生になります。

もう学童保育はありません。

まだ赤ちゃんなのに、そんな先のこと、考えられるわけ無いでしょう!
中学生にもなれば、鍵持たせておけば何とかなるんだから!

確かにそうだと思います。

でも今、教育の現場では、「何故このような事態を招いたのか」「この子はどういった育ちをしてきたのか」と考えざるを得ない問題が多発しているのです。

その為に、幼稚園、保育園、小学校、中学校それぞれの先生方が集まって、意見交換や勉強会をしたりもしています。

学級崩壊、不登校、いじめ。それだけではなく、夜間徘徊をする子が増えており、それに伴い凄惨な事件の被害者になったり、加害者になったりしているという現実。

社会のせい? 時代のせい?

様々な要因があるでしょうが、一番根本となるのは、「家庭」です。

保育園での長時間保育そのものが悪いわけではありません。
長時間保育を受けている「から」悪い子になるわけでは決してありません。

ですが

・早く迎えに来られるにも関わらず、なかなか親が迎えに来ない子

・仕事が休みにも関わらず、毎回希望保育(平日以外、土日等の希望日)を希望してくる家庭の子

・子どもの体調が悪くても絶対に休ませず、薬を持たせて何が何でも登園させられて来る子

・1日9時間を越える保育時間の子

の中には、

「明らかにネグレクトを受けていると思われる子が居る」

というのもまた事実なのです。

そういった子の特徴として、

・0歳児、1歳児であっても、集団の中で安心して過ごすことが出来ず、常に精神状態が不安定。
・給食時やお昼寝時にも落ち着いて過ごせない傾向がある。
・友達を叩いたり噛んだり乱暴な行動が多い。
・保育者に対しても暴言を吐く。

といった傾向がよく見られ、その性質というのは改善されることは無く、小学校に上がり、学童保育に入ってもそのまま引き継がれるケースも珍しくありません。

小学生になれば腕力も強くなり体格も良くなりますから、時には相手に怪我をさせることも起こってきます。
お盆の期間になると、学童保育もぐんと人数が減るのですが、毎日毎日ずっと登校し続ける子が居る。
親御さんの勤め先は、休業日。。。。


これはあくまでも私個人の「体感」と「経験」によるものであり、世界に誇れるデータがあるわけではありませんが、「ああわかる」という現場の先生方は多いのではないでしょうか。


つづく。