入院することが決まって、すぐに抗生剤の点滴をすることになった。

菌による感染を予防するためだそうだ。

 

息子の手は血管が取りにくかったらしく、何分だろう・・40分くらいは点滴を取るのに先生が苦労してしていた。息子を拘束具?のようなものに入れて暴れないようにして、何度も何度も針を刺した。

 

私たちは処置室には入れず、泣き声が響き渡る廊下で何もできず待っているしかできなかった。

いてもたってもおれず、処置室のドアの前でウロウロしたりした、何もできなかった。

こうゆうとき親なのに無力だ。

私が医者だったらなぁ、なんてあり得ない想像をしたりした。

 

ようやく先生が疲れた顔をして出てきて、「すいません、やっと繋げました」と。

すぐに顔を見に行ったら、息子は泣き疲れて寝ていて、点滴は腕ではなく足に繋がっていた。

 

しばらくして病室に案内され、幸い個室だった。

入院中は私が基本的に24時間付き添いをすることになり、荷物を取りに帰ったり、お風呂に入りに帰ったりするときは夫に交代してもらうことにした。

 

入院して初めての夜、息子は30分おきに泣いて起きた。

よっぽど尿を取られたり、何回も針を刺されてりしたのが怖かったんだろうなと思って、

そのたびに「大丈夫だよ」と言って、ギュッと抱きしめた。

 

全く眠れなかった。