ブレラ美術館

ナポレオン像が立っています。

ブレラ美術館の建物は、17世紀に建てられたイエズス会の施設であった。これを1772年、当時ロンバルディア王も兼ねていたマリア・テレジアが入手した。ここに1776年、美術アカデミーが設置され、絵画の収集が始まった。

その後、ナポレオンによって美術館として整備され、1809年、彼の誕生日を記念して開館、一般にも公開されるようになった。1882年には国立美術館として開館した。

建物も立派です。

代表的 な作品を紹介します。


The San Luca Altarpiece アンドレア・マンテーニャ 1453


アンドレア・マンテーニャ は初期ルネサンスの北イタリアにおいて、その普及に中心的な役割を担った15世紀を代表するパドヴァ派の画家。その様式は古典的なモティーフを、類稀な想像力と遠近法を用い劇中を思わせる現実味を帯びた、極めて高度な独自性の示す。


Madonna and Child Blessing ジョヴァンニ・ベリーニ c. 1510

遠近法が巧みで、静な聖母子の眼差しの深さに魅力を感じましたきらきら


ジョバンニ ベッリーニ「predica di San Marco」


ジョヴァンニ・ベッリーニが生涯住んでいたヴェネツィアの守護聖人≪聖マルコ≫を主題とした、画家晩年期の代表的な作品『アレクサンドリアにおける聖マルコの説教』。空間を最大限に広く見せる遠近法の活用や鮮やかな色彩の使用など、画家らしい一面を覗かせながらも、それまでの作品とは少し異なる、独自の雰囲気が画面から伝わってくる。

私が後に訪ねるヴェネチアの雰囲気が伝わる作品。当時の繁栄ぶりもよくわかりました。


『死せるキリスト』 アンドレア・マンテーニャ c. 1480


十字架から降ろされたキリストが、両足の裏を観者の方へ向けて横たわる姿を短縮法(遠近法を適用した描写法の一種)を駆使して描写したものである。キリストの手足に残る釘の跡、変色した皮膚まで容赦なく描写している。

薄暗い展示コーナーにあり、やはり一瞬息を飲むほど静寂を感じる。
長く信仰と魂に語りかけてきた作品なのであろう。


en:Finding of the body of St Mark ティントレット c. 1548


誇張ぎみの人体の躍動感、強い明暗対比、構図の面白さ、興味の尽きない作品です。


Holy Conversation ピエロ・デラ・フランチェスカ c. 1472–1474

モンテフェルトロ祭壇画(ブレラ祭壇画) 1472-1474年

ウルビーノ公フェデリコ・ダ・モンテフェルトロから寄進されたことから、そう呼称されるようになった。マザッチョら先人たちの作品から学んだ、極めて正確な遠近法によって描かれる背景の建物の表現は圧巻の一言である本作の主題は、聖母子を中心に、洗礼者聖ヨハネ、聖ベルナルディーノ、聖ヒエロニムス、福音書記者聖ヨハネとされる老聖人、殉教者聖ペトルス、聖フランチェスコら諸聖人を配した≪聖会話≫で、画家の残す聖会話作品の中でも、完成度の高さから代表作とされるのみならず、明るく明瞭な色彩や、厳粛な中にも深い神性を感じさせる聖人たちの感情表現が卓越している。





展示スペースはゆったりとしています。


『聖母の婚礼』 ラファエロ c. 1504

ラファエロの作品は、綺麗でやはり目を惹きますラブ



『エマオの晩餐』 カラヴァッジョ 1606

作品に見られる肉体面、精神面ともに人間本来の姿を写実的に描く手法と、光と陰の印象的な表現はバロック絵画の形成に大きな影響を与えた。

こちらも光と陰が画面いっぱいに広がる魅力的な作品です。





『ピエタ』 ジョヴァンニ・ベリーニ c. 1460

ヴェネツィア派の確立者ジョヴァンニ・ベッリーニが、その画業の初期から晩年期に至るまで取り組みつづけた主題のひとつで、『死せるキリストへの哀悼』の名でもよく知られた≪ピエタ≫。本作はその中で初期の最高傑作と名高い『ピエタ(聖母と聖ヨハネに支えられる死せるキリスト)』で、悲劇性に満ちた表現と、背景の詩情的な描写がドナテッロの強い影響を示している。この人物像に強く表れている構造的造形美や精神性の表現は、初期ルネサンスの三大芸術家のひとり彫刻家ドナテッロからジョヴァンニ・ベッリーニが強く影響を受けたからであると考えられている。



The Kiss フランチェスコ・アイエツ c. 1859

人気のある作品です。
壁の奥が薄暗く、意味深長な作品のようです。


イタリア絵画の名作が数多く集まっており、特に15~18世紀のヴェネツィア派、ロンバルディア派が充実しています。


今回のイタリア旅行の目的は美術鑑賞、イタリアで初めて訪ねた美術館で大感動しましたきゃー